第七話 闘士
時刻を告げる鐘がなる。戦士たちの目ざめる音がする、今日も戦いが始まる。
「起きろ!無駄飯食らいの奴隷ども!」
食堂で食事をとると同時に情報交換をする、ネタはほ大抵対戦相手の噂だ。
「今日の相手、例のお気に入りなんだってな」
「皇帝様が手ぇ付けた女の子供だっけか」
「生まれが違うだけで可哀そうなこって」
戦いの前、この国の主皇帝がその玉座に着き。神への儀式を待つ。神官が祈祷を始める。
「戦いの神ムレスよ、矮小な信徒たる私の名に懸けて!今日もまた果敢な戦士たちへ祝福を与え給え!」
皇帝が宣誓をし、戦いが始まる。
「愚かしき罪人たち、卑しき奴隷たち。我を、そして民を楽しませるためその身を捧げよ!そして!戦いに死したる高潔な戦士は神のもとに召されるであろう!」
鐘がなる、扉の開いた檻から闘士がゆっくりと闘技場の中央に立つ。相手を見据え、自らの武器を構え、機会を伺い、打ち合う。
「てめぇを一度はぶち殺してぇと思っていたぜ!ユール!」
「あはは!そいつはお笑いだ!ここで死ぬ奴に負けようなんてないだろう!」
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