第五話 独り身
朝起きる、その一つをとっても独身である俺にはつらい。
恋人と一緒に同居してる奴は朝の起床一つでも楽しい出来事になりうる。
友人と住んでる奴は起きた後、後から起きてくる奴のために何かしてやるとかそんなこともできる。
だが、独り身である俺にそんなことはない支度して、飯食って、会社に行く。
「おはようございます」
「おはよう、今日も仕事かい?」
「はい」
「気をつけてな」
話す相手といえば大家の爺さん位だ、俺の事を気遣って色々してくれるありがたい恩人であるから文句の言い様もないが。
「おはようございます。鈴木さん」
「おはようございます。加藤さん」
通勤時間に出会う同僚の加藤さんと挨拶を交わす時間はささやかながら幸せな時間だ。それだけのために日常を送っているといっても過言ではない。
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