山の麓の精神病院 3
寒い
この一言に尽きる
帰りのバス
晴れてる日
登山客で満員
今
雨の日の為
バスはすいていた
ただただ乗り込んだ人間は
病人だけだ
老人から若人まで
病人のバス
繰り返し繰り返し
決まった日付に
繰り越しの日付
早期の受診
寒いのに
みんな律義に通い詰める
そりゃそうだ
病人だもの
治療しなきゃ回復しない
それが勘違いや気の迷いでも
『安定した生活と人間性』
それを手に入れなきゃ
生きては『いけない』
欲しいのは言い訳か
欲しいのは健康か
欲しいものはなんだったか
たった数分
バスに揺られながら
ぼんやりと いつまで続くのかなあ
なんて思っている
『いつ』が分からないから
通っている
変な話
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