学生時間

秋を制服で歩いていると

後ろから自転車に乗った同級生に背中を叩かれる

早くしないと遅刻だぞ、と言いながら軽快に去っていく背を見、携帯電話の画面を見た

ミュージック画面をスワイプしたら、確かに早歩きしないと遅刻する時間だ

溜息をつきながら、二人乗りの許可があればなあ、と 遊歩道を歩く

銀杏を踏みつけてしまい、あーあと肩を落とした

これだから秋は

さて、あと20分で学校に着くだろうか

長い長い一日の始まりだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る