尽力と神頼み

テニスボーイ

古都に魅せられて…

まだ梅雨も明けていないのに、そして降雨も水がめを十分に潤すほどには至らず空梅雨どころか見上げる空は青く既に「真夏」の様相に、流れる汗と険しい面持ちの生徒たちの中でも私は意気揚々とこの暑さを楽しむ今日この頃。。夏は素敵な季節である。氷水が何よりのご馳走であることを感じる。


ここ数年、半年に一度のペースで京都を訪れる機会があり仕事絡みを言い訳に耳心地の良い京都弁や古都の空気と味覚を堪能することは至福の喜びである。


もう何回訪れただろう・・・。


清水、嵐山、伏見稲荷、金閣、銀閣、平等院・・・、名だたる名所は全て訪れた後「さあ今回は?」と新しい場所を模索することもなく、ただただ京都府に滞在し先祖の墓参りと趣くまま行き当たりばったりに時を過ごすことが贅沢と思う。とは言え「食」には貪欲で九条葱、鰊蕎麦、鱧、漬物、そして抹茶スイーツ、京都ならではの食材や料理をこれでもか!と味わい満腹感と共に肥満を気にすることもまた一興である。お気に入りの店舗紹介はあえて控えさせていただくが京都を訪れる際、必要であれば名店やお薦めお教えしますのでお知らせください。


京都を訪れる度に必ずお守りを購入します。自身や家族のものではなく将来に向けて日々精進・努力を重ねているジュニア諸君に対しての思い入れに「勝守」を。半年間に新たに出会うキッズやジュニアたちに私のコーチングだけでは至らない「力」を少しでもお与えいただければと寺社を訪れ合掌。自身、昔昔の子供の頃に何故か神様はお願いをよく聞いてくれました。

些細なことでも手を合わせ目を閉じ唱えると不思議と思う通りになることが多かった。

それがやがて大人になるにつれ、神様の存在を感じられなくなり自力でなんとかするようになれたのも神様のお陰。

きっと神様方は子供たちには優しいのでしょう。それはまだ力の足らない子供たちには力添えを施しより成長して貰うための手助けをしているかのように。。


彼ら(彼女ら)はとても頑張っています。汗や涙をたくさん流し踏ん張っています。でも誰もがその努力に見合った結果を出せる訳ではありません。時には偶然や幸運のような目に見えない力が働くことも期待してしまう。日々のエネルギーがその力を呼び寄せることがあることを私は知っています。


京都に幾度と足を運び、古の都から長き年月に渡り続くエネルギーを充電することで今の自分、今の時間があると思う。私に与えられた「力」を引き継ぐのは私の生徒たちだろう。

何年か経ち、彼らが京都を訪れることがあれば是非自身の力を注いだテニスの自己実現に見えぬ力を添えてくれた寺社に出向きお礼の心を込めて合掌してくれればと。。


次の訪京は年末辺りに、寒い時期だが温かい鍋を食しに来よう。きっとその時にも新しく出会ったジュニア諸君たちのお守りを手に入れるためにも。

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尽力と神頼み テニスボーイ @tennis_boy_0114

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