人生はラノベ通りではない!

うまる

第1話 始まり

ラノベやアニメを見ている奴は1度は夢見る異世界転生。

異世界転生とは自分がチート能力を持ってハーレムを作る最高の転生だ。

俺も異世界転生したいなーっと27歳の社畜の

河野武志は今日もデスクワークをしている。

そして、当然未だ童貞である。

べ、別に本気出せばいつでも卒業できるんだがな!

そうやっていつもの心の中で独り言を言いながら今日の仕事を終わらせた。

ふと時計を見ると23時を過ぎたところだ。

そう皆さんもお察しの通りで俺が働いているのはブラック企業ってやつだ。

連日ろくに寝ていなくてふらふらと足を家へと運んだ。

俺の人生はこのまま終わるのか…と考えながらふらふら歩いていると目眩がし出した。

これは流石にまずいなと思ったその刹那真横から目が眩むほどの光が見えた。

なんだか暖かいな、手を見ると血が付いていた。ああ…轢かれたのか…

俺死ぬのか…どんどん力が抜けていく。

これで俺の人生終わりか…呆気ないなー

彼女も作れず終いかー

意識が無くなる〜……………………………。

ん?あれ?なんか周りが五月蝿いな。

人があの世に目掛けて眠りに落ちようとしているのにやめてくれよ…

て、あれ?痛みがないぞ?と不思議に思いながら目を開けてみると賑やかなバザーのような景色が目に入った。そうそこは近世ヨーロッパとしか言い様がない。

もしかして、異世界転生?え?まじ?

これは俺に転機が来たか!?

よし、これは絶対にチートがある流れだ!

よし、一先ず人混みから離れようと少し道を歩くと上から声がした。そして、見上げると同時に何か落ちてきた。また、激しい激痛に襲われて意識を薄れるなか声が聞こえた気がする。「あー、やっちまったー」

「死んだか?」「どうする?」

そして、また意識は途切れた…

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