カクヨム作家はカク語りき

竹内緋色

竹内緋色語りき

 さて。私は竹内緋色と言う。んで、創作論というわけだが…書き始めてなんだが、私はそれほどまでの創作論を有していない。


 とりあえず、あれか。始めての長編になった『志望業種は――魔法少女で!』について語ろう。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886296678


 多分、これでいいのかな?竹内緋色はURLとか知らないのです。


 あと、書いてての感想や失敗談などの総集編かも。


 まず、物語ができた経緯は竹内緋色が就活で軒並み落とされて、プライドだけは世界一の男だから、苦しくて。そんなとき、竹内緋色の灰色の脳細胞に神が降りたのです。


『そうだ!プリキュアに就職しよう!』


 そして、ネットでプリキュアや魔法少女の求人を漁るも、キグルミの中の人ばかり。竹内緋色は魔法少女には、正義の味方にはなれないのか、と落胆しました。

 それならば、小説で魔法少女に就職する話にしよう、ということで、就活に失敗した青年が魔法少女になる話を考えついたのですが…


 


 魔法少女になった後、どないすんねん、みたいな思考になって、これは竹内緋色、書けないなーとなった。

 それに、なんか急に裏設定の数々が洪水を起こし、主人公が魔法少女を目指す理由とかがすっごく暗いものになるわ、少年時代に一事件あったことになるわ、で、その設定で進むと、魔法少女の敵が心の花を食らうもので、そいつらは自分たちを倒せる存在である魔法少女になる可能性の萌芽を摘もうとしていたり――と色々面倒なことになり、気がつけば、気弱な少女が主人公となっていた。


 ここで反省。魔法少女を目指す青年キワムが『魔法少女になりたい』という感情以外持ち合わせていない状態で物語を始めたのは失敗だった、気がする。無駄にしょっぱなからフラグを積みすぎた。


 なお、今回は挑戦として、一話ごとに視点を別のキャラに変えていこうということにした。後々崩壊するが。だが、それもまた、読者を奈落のドン底に陥れることになっただろう。誰の視点か分からない、とかね。

 一応、キャラごとに口調や一人称を変えていたりするのだが…分かりづらかったろうな。


 なお、志望業種は――魔法少女で!の物語は当初から一章24話構成というのを決めていた。ちょっとアニメっぽくしたかった。で、一章終了時点で、主人公フキ以外の魔法少女は精神喪失するとか色々で退場いただくつもりであった。命までは奪わなかったものの、物語には深くは関わらない。それは実質、キャラにとっては死亡みたいなものだ。

 まあ、そのラストの暗さを隠すために23話まではとっても明るく物語は進む。ゆゆゆリスペクトってことで。

 ただ、明るく進んでいくと、キャラがいなくなるのがもったいないとか寂しいとか思い始めた。

 そこで始めたのが『志望業種は――魔法少女で!外伝 すごいよ!コロネちゃん!』だったりする。小なろ限定ですが。

 別作品として連載し、本編と同時に公表される仕組み。大分登場が遅れたキャラ、コロネちゃんを主人公に、本編の批判や解説や、本編に返り咲く作戦を練ったり、とそういう作品。ほぼほぼ会話文だけだったりする。

 で、そっちで死んじゃったキャラを出そう、ということになった。


 同時に、すごいよ!コロネちゃん!(以下すごコロ)に裏設定ができる。

 すごコロの世界は全てコロネちゃんの想像の中の世界。コロネちゃんは魔法少女の能力の高さが故に現実と夢との区別がつかなくなり退場、という予定だったので、丁度いい、ということになった。そして、本編にちょっとだけ出て、その後、外伝でコロネちゃん一緒にレギュラー化するゆずというキャラは実はコロネの作り出した架空のともだちで――

 となったら、何故他の人にも見えているのか、みたいな辻褄合わせを強いられることになる。志望業種は――魔法少女で!(以下死亡まほ)はそんなことの繰り返しとなった。

 魔法についても初期とは設定を変えたせいで色々と矛盾が起きた。でも、ほとんど気にしている人は少ないんじゃないかと思う。


 そして、スピンオフの存在。

 当初、死亡まほは小なろだけで連載していて、後々カクヨムでも連載しはじめたのだが――当初は死亡まほのスピンオフだけをカクヨム限定で公開していた。

 全て書き終えた後読むと、スピンオフがないとそこそこ全てを把握するのが難しい物語となってしまった。というか、本編に盛り込んで良かったのではないかレベル。

 まあ、スピンオフでは全て本編以前の過去の物語を書き、本編では詳しく明かせなかったフラグを明かしていくのだが…本編で明かせなかった時点でダメじゃん、と思ったわけである。

 死亡まほの進み具合上、省かなければならないところは出て来てしまったのだ。


 竹内緋色はそこそこ話の流れを考えてから書き出すものの、結局は書いてみないと分からないと考える人なのである。本筋はきちんと外れないようにはするものの、その他は、『今日はこんな風に適当に書いておいて』みたいな感じで進めた。

 悪いところも多く出てきたものの、悪いところばかりではなかった。

 40万字の中でも20人近くキャラが出てきたわけであるが、それだけ多く出てきたので、クセの強すぎるキャラなどが出てきた。そして、彼女はこういう信念のもとこういう選択をしたが、別の子はこう選択した――などの対比構造が出来上がったような気がする。わかっている人は少ないかもしれないが。似ている境遇で彼女はこう選択したんだ、ってのが分かってもらえればうれしいが…スピンオフまで隅々読まないと理解できなくなっている。


 色々問題や失敗点の多かった死亡まほであるが、テーマはどんな感じかな、みたいなのもある。

 結局は『自己犠牲の否定』『出会いと別れを通して少女は成長した』『迫る現実を前にして、それでも夢を見続けるのか』みたいな感じに収まったんじゃないかな。

 キャラと共に歩んできた物語ということで。


 後、文章下手くそで申し訳ない。竹内緋色のモットーが、『どうせ読まれないので無茶苦茶しちゃえ』なので、ちょっとばかし、許してね。あんまり読まれることを意識していなかった。

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