宮島の仏さま・現地探訪(その1/3)

この日記も、カクヨムでは別ファイルになります。

新しいファイルでも、よろしくお願いします。


2019/12/11、公民館活動で宮島の現地に行き、

仏さまを見学する、というイベントがありました。

午後13:30~16:30まで。

講師は仏像ナビゲーター、政田(まさだ)マリさん。

タイトルは、

「あなたの知らない宮島を知る・歩く」

第2回 『神の島 宮島の仏さまたち』。

今日はそのレポート1です。


開催挨拶のあと、講座の趣旨説明と行程説明、注意事項などがありました。

地図を配られたんですが、見たところ 「かなりの距離を歩く」 というわりには

わたし的には、ちょっと不満でした(歩き足りなかった)。


13:55ごろ、曹洞宗のお寺、存光寺へ。

ご本尊は阿弥陀如来です。曹洞宗はご本尊は釈迦如来のはずなんですが、

禅宗のお坊さんが宗教改革して、宗旨替え。

それまでの宗教は、浄土真宗でした。浄土真宗のご本尊が阿弥陀如来。

地元の敬愛を配慮して、ご本尊は変えずにいたそうです。

……日本人らしいねえ。


阿弥陀三尊の話も出ました。 阿弥陀如来を中尊とし、

その左右に左脇侍の観音菩薩と、右脇侍の勢至菩薩を配するということで、

存光寺の仏さまたちも、三尊がバッチリ。

菩薩は如来のサポート役だそうです。


薬師如来の左手には、万能薬。サポート役は、月光(がっこう)・日光(にっこう)菩薩。

下の方に、12の神将(しんしょう:干支をあらわしている)が配されているのでした。


そこから徳寿寺(とくじゅでら)に行く途中にあったのが、大束富くじのモニュメント。

重さが違う木材の束を、くじで引いて運んだということです。

ハズレは重い木材。で、本来くじは幕府令により御法度だったんですが、

神社への上納金ということで、認めてもらったみたい。


徳寿寺へ参ります。1Fは外国人向けの着付け・和食のお料理教室。

入口から入ると、6地蔵(6道という概念から生まれた)が出迎えます。

地蔵さんは、欲や煩悩があるので格下ですが、身近なところで見守ってくれているのでした。

地蔵は菩薩のサポートをするということです。

徳寿寺の馬頭観音は、怖い顔でした。


徳寿寺には、ひとつの伝説があります。

40を超えた老夫婦(子どもなし)が、夢で光る竹を見た。お地蔵さまがそのなかに入っているという夢。

夫婦は同時に目を覚まし、同じ夢を見たことをお互いに言い合い、

山の中に入り込んでお地蔵さまを見つけ、お祀りしたところ、無事ご懐妊。

その子どもは藩主の主宰するお相撲大会のTOPお相撲さんになったそうです。

お地蔵さんは、信じれば信じるほど金色に輝くので、

金石(きんせき/こんせき)地蔵だというのです。

この地蔵さん、男女の縁切りのお地蔵さんだそうですが、

ギャンブルなどの悪縁を絶つのもあるそうですよ。


そのお地蔵さん、丸い鏡を持っていました。

よくあることなのだそうです。

化粧をしたり、服を着替えたりさせてる民間の人たち(大切にしすぎ)

なので、文化財になったのは、たった1体だそうです。


こういう話を聞くと、文化って結局、なんだろうと思っちゃいますね。

昔と変わらずに残るのが文化、って、頭かたすぎ。


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