資源ゴミを盗む人々

2019/06/19の中国新聞。LINE投稿があったとのことで、

資源ゴミを盗む人々について、2ページを割いて紹介していました。

どこの都市も同じなのでしょうが、広島でも古紙やアルミ缶など、

資源ゴミをリサイクルすることになっています。

しかしその資源ゴミを、ゴミ収集所から盗んで

リサイクル業者に売ることにより、

自分の収入にしてしまう人がいるのです。

市はなにも手を打たないのか、と

投稿者は怒っています。


泥棒にも三分の理というわけで、

いいわけを聞いてみると、曰く、バブル崩壊後に職を失い、

資源ゴミを盗むことを覚えた。

それじゃダメだと奮起し、

タクシー業者になったものの、身体を壊してダメになり、

また資源ゴミの泥棒になってしまった。

最近では、アメリカからの資源ゴミを輸入していた中国が

日本に鞍替えしたため、ゴミの値段があがり、

月20万の儲け。

当分やめるつもりはない、そうです。


市の方は、罰則を強化するとか、

リサイクル業者に正体のわからない人間から買うなと

圧力をかけるとかします、と言ってるそうですが、

この問題、それで解決するでしょうか。

根本解決にはならない。わたしは断言してもいい。

だって、ラクして稼げる仕事が、目の前に転がってるんだよ?

もっと働きがいがあって、収入も高い仕事を用意しなくちゃ、

泥棒さんも、生活が出来ませんよね。

罰則がこわくて犯罪ができますかね、と泥棒なら言いそうだ。

好きで犯罪してるわけじゃないんだろう。

仕事がないのが致命傷。

年を取ったら雇わない企業論理が、結局は市の財政を苦しめてるんじゃないのかな。

もっとも、コンビニとかで勤めりゃいいじゃん、という意見もあるけれど。


それまで培ってきた経験や知識が活かせる職場がないのかなぁ。

ゴミ問題は、自分自身の問題でもある。

わたしも、経験や知識が活かせる環境が、

ブログしかない状況だからねえ。

もし、結婚してなかったら、そして夫に仕事がなかったらと思うと……。

これからの時代、自分さえ良ければって資本主義は行き詰まる。

いやなことも引き受けて、生きていくのが人生ってやつ。

新しい価値観が必要だと言われながらも、それがどうにも見つからない、

資源ゴミ問題でした。

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