いだてん #22

#22のいだてん、前半は志ん生の自堕落ぶり、

後半は四三の熱血ぶりでした。


才能があるのに、期待されると問題行動を起こしてしまう志ん生。

自分に自信がないからでしょうか、あるいは自己否定的な感覚が強すぎるのかも。

せっかく席亭が用意してくれた着物を質に入れて飲む打つ買うざんまい。

でも真打ちになったらすごいわけです。

自己破滅的ヒーローです。太宰治的なのかも。


その一方で四三くんは、反発していた女子たちのこころをバッチリつかんで

「パパ」と呼ばれるようにまでなり、スヤからは焼き餅をやかれてしまいます。

それだけでなく、足を見せて走った姿を写真に撮られて巷に流出。

女子たちのほんとのパパが、「おてんばにするために学校に入れたわけじゃない!」

とねじ込みに来た上に、四三の退職ねがいのための1万人の署名運動までしちゃう。

靴下を脱いだから日本一になれたんだと四三は熱意を込めていうんですが

まるで通じないんです。

時代を変えるって、たいへんです。


四三が退職するかも、という話が女子たちの間で盛り上がり、

女子たちは教室にバリケードつくって立てこもります。

このあたりがわたしには胸アツでした。

男らしく、女らしくなんて男が作った価値観でしょっ!

って、大正時代らしい強い叫び。

シラけてる現代の女の子たちにも、こういう姿を見習って欲しい。


四三くんが最後に教室に向かってなにごとかを言い出すところで

この話はおしまい。

シマも子どもが出来たし、のちにオリンピックにも出るようになる

人見ちゃんも出てきたし、

いやー、この話はなかなか面白かった。

志ん生、いつになったらしっかりするのやら。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る