子育てでいちばん大切なこと
杉山登志郎の 『子育てでいちばん大切なこと』 。
前半はアリガチだったんですが、
後半になるにつれて突拍子もなくなってきました。
いまの日本、目に見える数字しか信じない傾向があるけど、
この発想の飛び方は見習うべき。
政府や日本の皆さん。
実績って、見えないものもあるんだよ。
「世界は見かけ通りじゃない」 by Ingress
杉山のいうのを、若干わたしなりの解釈を加えて要約すると、
日本の子どもたちは、経済大国の住人であるおとなたちの勝手で、
抑うつになったり、暴れたりするというのです。
夜おそくまで働くのが普通の日本人。
子どもに愛着(愛情じゃないよ。詳細は本を読んでね)をそそぐことは、
時間的に難しい場合が多い。
愛着を3歳までに注いだ子どもは、なんとか立派に育つ可能性がある。
だけど、そうじゃない場合は、攻撃性と強い緊張を抱えた人物になりがち。
じゃあ、解決策はあるのか。
その問いかけに、この作者(杉山登志郎)は、あくまでフィクションとして、
あることを提案します。(詳細は本を読んでね)
この人のいうことは現実離れしていて面白い。
こういう発想の飛び方は、なかなか一般の人にはムリっぽい。
こんな空想的な提案、代案としてはあり得ない、
そういう安直な批判は誰にでもできます。
この発言の本質をわたしなりに見てみると、
一部の人だけに富が集中する新自由主義に、
この人は、危機感を抱いていると見えますが……一方でこういうことも
言ってます。
富の分配も限度がある
杉山は、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』を引用、
貧しい人々のために自分の宝石などをプレゼントしていた王子の像が、
鉛になって最後は溶鉱炉に投げ入れられてしまう、というオチを紹介。
富の分配にも限度があるという現実をつきつけます。
正規雇用の減少のため、若い人ほど不安定な財政状況。
ストレスで親が難治性の抑うつをかかえてしまう。
その結果、ネグレクトなどが増え、
子どもたちはダメになってると杉山さんは心配しているのでありました。
少子高齢化社会。労働力は不足、なのに給料は安い若者たち。
政府は労働力が足りないといって、外国人を連れてくる。
ひとつの解決策かもしれませんが、
外国人を子守にすれば済むという問題でもない。
アメリカでは、貧困層のヒスパニック系の子守をつけたために、
英語で親子の会話ができなくなったそうです。
ほかにも、いろいろ書いてます。『子育てで一番大切なこと』 杉山登志郎 読んでね。
経済大国って、なんのためにあるのかな。
お金がいっぱいあっても、子どもたちが健康に育つ環境がなかったら、
そのお金は外国に行ってしまうかもしれません。
韓国といっしょだよ。
徴兵制がある韓国と、企業戦士として働くのが当然の日本。
だから、自国の環境が悪くなれば、
お金持ちはみんな、日本を捨てて、どっか居心地のいい外国へ移住する。
(ネットで国境がシームレスになっている現代、自国にいながらでも
お金がスイスとかに行っちゃう可能性もあるよね 笑)
あとに残されるのは、会社の都合でボロボロになったふつうの大人たちと、
そのボロボロの大人たちに育てられてめちゃめちゃになった子どもたち。
お金のために日本が滅びるなんて言ったら、おおげさですか。
形ばかり整えて、中身のない政策してる政府にも問題はあるが、
国のためというとすぐ戦争だと連想させる、GHQの教育効果、おそるべし。
日本には 『言霊』 が生きているから、戦争を口にすると実現すると思う人もいるのかも。
信仰ってだいじ。キリスト教だけが信仰じゃないからねえ。こういうの見ると、みんな純粋だなと思う。マジで。
追伸 2019/03/05、こんなニュースが!
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190304/0003815.html
これは朗報では?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます