第2話 リハビリ

接触後に宙を舞い背中から落ちた関係ですぐに検査が行なわれた。

結果は…背骨や右手首・腰などの骨が折れていた。

この為、試合はおろか練習ですら困難な状況に。幸い、頭などは打っておらず記憶障害などは避けられた。


「少し、休養してからリハビリのほうしましょう。骨が元通りになるまで時間が掛かりますのでむやみに院内を出歩かないでくださいね。完治が延びてしまうんで。」

と担当医に言われた。

ちなみに相手選手の土合選手はヘッドスライディングでぶつかったときに首を痛めたらしい。なお、軽症だったので検査をした後帰宅。



「五嶋さん、リハビリ始めますよ。備え付けの車椅子に乗ってください。リハビリ室まで送るんで。」

と看護師に言われ、車椅子に乗りリハビリ室へ向かった。


「五嶋さんですね、リハビリ始めましょうか。まず、左腕は動きますね?左腕を使って、軽いリハビリを今日はやります。」

初日は軽いメニューを行い、終了。その後も難なくこなしていった。



数ヵ月後、骨も元通りになってきた。歩行も通常通りに動けるようになり退院。

しかし、完全に治ってはいないのでチームに顔を出すことは出来ても練習には参加できなかった。


「五嶋くん、球団のオーナーが呼んでる。話があるって。」

球団職員に言われ、オーナーの元へ。

「五嶋くん、突然で申し訳ないが完治までの間この中学校に行ってくれるか?」

最初言われたときはよく分からなかったが、この中学校の体育教員が体調不良により休職。その代役に俺が指名されたらしい。

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