第3話 臨時教員
翌日、指定された中学校へタクシーで向かった。すると、校門の前に校長先生と思われる男性が立っていた。
「五嶋先生ですか?私、校長の宿谷と申します。」
「そうです。五嶋です。球団のほうから行ってくれと言われましたので…。それで、ボクは何をすれば?」
校長室に入り、内容や役割などを教わりその日の朝礼で発表が行なわれた。
「本日から臨時で体育の教員となられます五嶋先生だ。と紹介され壇上に上がった。
「ご紹介に預かりました五嶋です。短い間だとは思いますが皆様よろしくお願いいたします。」と挨拶。
一応、校長や球団のオーナーからは「ボクはただのそっくりさんでプロ野球選手の五嶋とは別人」を演じておけと言われている。
授業一発目は短距離走の授業。
「今日は短距離走です。競争ではありませんので自分のペースで走ってください。怪我には十分に注意するように!具合が悪くなったら遠慮なく言ってください。具合が悪いまま続けると場合によっては悪化させてしまうので。」
と授業前に注意喚起。
「先生って、彼女居んの?」
生徒から恒例(たぶん)の彼氏・彼女居るのか質問。
「それは秘密。個人情報なので内緒です。あと、今は授業中ですよ、授業とは無関係の私語はお控え願います。」
と言葉を濁した。まあ、彼女居ないけど…
特に、トラブルはなく初授業を終えた。
「宿谷校長、授業終わりました。授業に関しては手探り段階ですね。改善点は大量にありますね、反省です。」
「まあ、それはしょうがない。急なことだったし仕方ない。大変だろうけど頑張ってくれ。」
プロ兼教師 @noritaka1103
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