ドラゴンが人間界に転生した

ひろ

第1話 転生

「ドラゴンよ、人間に転生し人間界を救ってくれないか?」              はっ?僕は何を言われているのか、分からなかった。唐突に何を言い出すんだ。このオッサン?と思った。 思い起こせば、あれは食料を探している最中だった。突然爆発が起きたのだ。 しかも爆発の威力はすさまじかった。地面は割れ、空は裂けた。空を飛んで爆風をもろに受けたが、生き延びていた。      そして、割れた地面のなかに、落ちそうになったが、なんとか堪えて、地上に出た。そしてそこに、オッサンが降ってきた?または舞い降りてきた?そして今の状況に至る。     「ドラゴンよよくぞ生き延びた、まさかあの爆発で生き残るとは思ってもいなかった。」 何を笑いながらコエーこと言ってんだオッサン、とツッコミたくなったが、男は続けた   「人間界が絶滅の危機に、瀕している。私は人間界を管理している神なのだ。ここ数年、人間界が得体の知れないなにかに殺される事件が多発している。」             いや、知らんがな僕には関係のないことだといってやった。しかし神と名乗るオッサンは言った                  「もしかしたら、それはドラゴンの仕業かもしれないのだ。」             呆れた、何を今作ったような作り話をしているんだ。このオッサン、そもそもドラゴンが人間界にどうやって行くんだよ笑。と思いつつ話を聞いた。               「あの爆発を起こした意味はドラゴンが生き延びれないような、爆発だ。しかしもし生き延びたドラゴンがいたら、転生して人間界を救って貰おうと思ったのだ」          なるほど、納得した。確かにあの爆発は今まで生きてきたなかで、初めて死を予感した。それに生き残った俺って結構すごくね    「そこでドラゴンよ。生き延びたお主に何度も言うが、人間界を救ってくれないか?頼む」 神から頭を下げられた。まーいいかな、退屈だったし、いいよ、やりますよと答えた。すると「本当か!?、やってくるのだな」    はい、どうせこの世界、もうあなたのせいで壊れそうなんでと思いながらの答えだった。でも転生したらどうなるんだろうと思い、神に聞いてみた。                「そうじゃのう、取り敢えず、死んだ体にお主の魂をいれ、そしてドラゴンの能力をいれてみようと、思っている。まー安心せい、失敗はしないからのう」             なるほど、それは実に面白い、死んだ体に自分の魂と能力をいれるとは、しかしそうなると、自分の力にその人間の肉体は持つのか?人間を一度見たことがあるが、脆く最弱なものだった、それになると考えると少し気は引けるが まぁやると言った以上はやるしかないか。

で、いつ転生するんだ?         「安心せい焦らなくても、今すぐ転生させてやる、少し待っておれい」         すると神は、目の前に立ち詠唱した。   「汝の魂よ我と共に来い」        すると突然眠気がした。朦朧とする意識の中「あっ、あともしかしたら人間界に、仲間がいるかもしれないぞ」

そんな重要な今言うのかよ、そして僕は意識を失った。 

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