47 勝利?


魔王と10臣達は抱きあい勝利を喜んでいるようだ


セネが私のところにニコニコ微笑みながら歩いてきて そして私に抱きついてきた


可愛いぃ


「ありがとにゃん」


満面の笑みで そう言って私の貸した剣を返してくれた 役にたったなら良かったけど……結局何だったの?命をかけて戦ってたのは わかるけど……


「セネ あの偽者は ブフトって 本物は来るの」


「あれは本物だったにゃん」


あれっ あれっ ってことは


「そうなの? それじゃあ 戦いは終わったってことなの?」


「そうにゃん」


よかった~ 皆死んじゃうみたいな 空気だったのに 本当に 一時はどうなるのかと思ったわよ


「で え~と 何だったの?ネクって女の人は?それに ブフトって男の人は?」


「にゃ~ ネクは勇者の呪いを解こうとして失敗したにゃ ブフトは知ってること全て話したにゃ 用済みにゃん」


ええっ ネクって 味方だったの? そう言えば ネクとブフトって神様とかって話じゃあ セネって


「ブフトって無敵じゃなかったの?」


「むしんくうかんが最強じゃなかったにゃ ブフトは剣技レベルマックスのレベル300にゃ でも勇者のほうが上にゃん」


あれっ あれっ ますます意味が……


「え~ え~と レベルマックスより上って超えられないってことなの?勇者様の剣技は……なんなの?」


「わからないにゃ 強すぎるにゃ タナトス様もセネも 勇者と稽古してたから大道だけには当たらないように出来たにゃん」


結局わからないのね セネは……


「勇者様が一番化け物ってことだけはわかったけど セネって 素手でも強いの?」


「当然にゃ 毎日磨いてるにゃ 勇者に大道をやられた奴なんか一撃にゃん」


そう言って 手を見せてきた そして シャキーンって音が出そうな感じで鋭く長く綺麗な爪がいきなり伸びた 猫族の能力なのかな?確か1撃じゃなかったけど……


「凄く綺麗な爪だね そして何でも斬れそうね」


「そうにゃ 今回はイリスと勇者に助けられたにゃ 2人にお礼をするにゃん」


「お礼なんていいよ セネが無事で私も嬉しいよ」


「勇者の好きなことは分かるにゃ イリスは何がいいにゃ 何でもいいにゃん」


えっ 勇者様の好きなこと? 私の好きなことは……何だろう 最近そんなこと考えることなんて


「そうだ 買い物とかは お出掛け出来ない?」


「いいにゃ セネに任せろにゃん」


おおっ まさかのお出掛けイベント


「セネ ありがとう よろしくね」


「ちょうどいい街が出

にゃ 楽しみにするにゃん」


やったあ~ 買い物が出来るなんて 戦いや稽古を忘れて  セネと買い物に


「今から楽しみね すぐに城に帰って買いたいものをのんびり考えたいわ」


セネが後ろを振り返り


「にゃあ」


そして セネは走って仲間の10臣のところへ 呼ばれたのかな? 魔王が獅子王に何かの玉を渡した そして セネ以外の10臣が光に包まれて消えていく って 今の玉は もしかしてダンジョン脱出の玉じゃ あれっ 私達は……


おじいさんと魔王がダンジョンを進み出した


「イリス 進むにゃん」


ええっ 戦いが 命がけの戦いが終わったのに 今からダンジョンなの バカなの


「バカなの バカしかいないの 今 命が救われたばかりなのよ」


セネは微笑みながら手でおいでってしている


う~ 味方がいない



そして現れたのが……


「お得にゃん」


でしょうね 絶対にバカばっかりだよ まったく

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