48 お得な蛇



私達の前に現れたのは 9の首があるドラゴン


絵本で見たことがあるわよ まったく


「セネ あのドラゴンって ヒュドラでしょ」


「違うにゃ ただの経験値が多い蛇にゃん」


そうなの 似てる魔物なのね 紛らわしいわね


鑑定 って ヒュドラじゃない


「セネ 鑑定したら ヒュドラになってたわよ」


「そうにゃ ヒュドラは経験値の多い大蛇の魔物にゃん」


う~ん ドラゴンでも大蛇でもヒュドラはヒュドラだよね


魔王はなんか張り切ってるし おじいさんは……いつも通りだけど う~ん

セネの方を見たらニコニコしているよ ホントにバカばっかりなんだから


ヒュドラは本能で悟っているのか おじいさんの方を見て威嚇している


魔王が隙を見て剣を構えて走って ヒュドラに向かっていく


魔王に気付いた1本の首が魔王を噛みつこうとしたが 魔王は横に飛び そして その首に剣を振り落とした


確か 全ての首を切り落とせば倒せるのよね


魔王の剣が当たり首が……斬れてない

他の首が鞭のようにしなり魔王を吹き飛ばした


うわぁ~ 斬っても再生するって伝説だけど そもそも魔王が斬りつけて斬れないくらい硬いなんて 絶対にお得意じゃない


魔王は追撃してきた首を転がって何とかかわしていた


その時 セネもヒュドラに向かって行き 剣を振ったのかな? 速くてよく見えないよ

次の瞬間 8つの首が落ちた


今のはセネが……まったく 強すぎでしょ


それにしても セネの剣って綺麗ね 反っているけど あっ さっきの男が持っていた剣ね


「イリス 魔法にゃん」


「えっ そうね 魔那よ 力を貸して 1つに集まり 矢となり 突き刺され 氷痛矢」


私の魔法がヒュドラの斬りおとされた傷に当たる


よし


そしてセネが最後の首を斬り落とした


ヒュドラって化け物だと思ったけど 確かにセネにとっては 経験値の多いお得な蛇なのね


あれっ もこもこしてる


傷口が盛り上がり そして首が生えてきた それも9本全て再生されたのだ


うわぁ~ 無敵なの


魔王がまた向かって行ったが 首すらも傷つけることが出来ない

魔王を狙っていた首が魔王に当たる……前に落ちた

セネが魔王の横に現れ 


えっ


魔王を蹴っ飛ばした そして向かってきた首を全てかわし スパスパと簡単に首を斬り落とす 9本の首を一瞬で斬り落とし 剣を高く上げ ヒュドラの胴体に斬りつける


しかし まったく斬れていない


ヒュドラがいきなり回転して 尻尾がセネを


当たると思った瞬間 尻尾の方が飛んでいった


セネが斬ったようだけど 私には う~ん 見えないよ あんな速度は反則ね


でも どうするのよ 無敵なんて反則よね ここは 私がしっかりしないと


「ねえ 逃げましょ」


「しぶといにゃ でも体力は無限じゃないにゃん」


そう言って セネが距離をとった


ヒュドラは再び再生して首も尻尾も元に戻ってしまった


あっ


おじいさんがつかつかつかと歩いてヒュドラに近づき ヒュドラを十字に斬り裂いた


そしてヒュドラは4つに分かれて倒れ そしてお金を出した


「ええっ セネ ヒュドラって頭や尻尾は再生するけど体は再生しないの」


「体は硬いから普通は無理にゃ 首を斬り体力を奪うにゃん」


さすがのセネもおじいさんの攻撃には呆れていた


そうよね あれを見本にしてはダメよね セネの動きも無理だけど 魔王は弱いし あれっ 弱い?

いやいや 違うわよ ヒュドラが強すぎるのよね


はぁ~ 化け物ばっかりね……魔王は馬鹿なだけだけどね

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