第22話 懐かしき魔王領

俺の前に10人の部下が 跪く


10臣


獅子族のガウ

猫人族のセネ

犬族のアモネ

エルフ族のワトス

狼人族のグテル

エルフ族のドナ

エルフ族のグニ

魔族のクメト

魔族のルケ

魔人族のトベル



「待たせたな これより我らが魔王城を奪還する 魔王領であるクレーナガ地方に住む人族は女であろうと子供であろうと皆殺しにしてよい」


「倒すにゃ~ タナトス様を討った恨みぃ~ 部下達も私も 私も 私も 私も~ 今日まで耐えたにゃ~ やっと 皆殺しにゃ~」


セネが立ち上がり叫んだ


「俺の死の軍団が逃げ道を塞ぐ 誰1人として逃がしはしない」


トベルが叫んだ


「私達エルフが結界を張るので 人族は転移も出来なくなる 今日のためにクレーナガ地方には結界石を配備済みだ」


ワトスが立ち上がり言う


最後にガウが立ち上がり


「魔王城はタナトス様の城 張り切りすぎて破壊するなよ 城は最後に我ら10臣だけで落とす いいな」


「では 先に行くぞ」


俺は魔王城の城門前に転移した


「いよいよか 復讐など……いや ここで情けをかければ 更なる悲劇が……」


俺は顔をあげる


10臣を転移の指輪を使って 俺の元に転移させた


「では はじめます」


ワトスが結界の玉をかがげ ドナとグニもその玉に触れた 


その瞬間 光の輪が広がっていった


城の外の様子に気付いた兵達が続々と出てくる


ガウが前に出て部下達を召喚し そして向かっていった


一方的な戦い 戦いというより蹂躙


元々獅子族は強いが 


その中でも獅子王ガウとその部下の獅子族達の強さは飛び抜けている


弱い……強い勇者は……向こうか


ここはガウに任せて移動することにした


勇者は魔王がどの方向にいるのがわかる そして魔王も勇者がどの方向にいるのかわかるのだ


俺は城に向かってくる50人ほどの一団と戦うことにした


先ずは水の魔法で氷の矢を無数に放つ範囲魔法で遠距離行動


不意打ちを受けて混乱しているところに


雷の範囲を更に放つ


2つの魔法を受けて生き残ったのは1人だけ


勇者だけだった


「貴様は魔王か」


勇者が叫ぶ


「死ね」


俺は雷の魔法を放つ


「ぐっ 不意討ちし…」


直撃したが……


「ザシュッ」


「も~らいっ やったにゃ」


俺の雷魔法で動きの止まった勇者を後ろからセネが剣で首を跳ねた


「ふっ 獲物は沢山いる 存分に楽しめ」


「はいにゃ では行くにゃん」


猫人族のセネ 見た目は15歳くらいの人に見える猫耳の戦士 堪え性がない性格だが 俺がいない間 復讐を我慢して部下達を押さえてくれた


人族は猫人族を亜人族 猫族を獣人族と呼ぶ


見た目が限りなく人に近い獣族を勝手に亜人族 それ以外の獣族を獣人族と呼ぶのだ


捕まえた獣人を労働奴隷に 捕まえた亜人を性奴隷にしてきた歴史がある


いつからかは定かではないが種族鑑定魔法でも獣族は亜人族 獣人族と表示されるようになった


獣族の多くは人族を恨んでいる 部下を押さえるのがどれだけ大変だったか……好きに暴れてくれ



この国にいる中で最強の勇者が死んだ……次に強いのが……向こうか……上?


その方向を見ると巨大な竜巻が……


沢山の兵達が空に舞い上げられていた その中に勇者も……


巨大な竜巻はピカピカと光っている


風魔法に雷魔法を混ぜているようだ


しばらくして勇者の力を感じなくなった


クメト ルケの魔法か 


魔族のクメトとルケ 魔族はどの種族よりも魔力が強く 範囲魔法を得意としている


人族は魔物を作ったのが魔族だと主張し迫害してきた歴史がある


魔物は生物が魔力暴走して出来たと言われている それが自然になのか 人為的になのかわかっていない  異世界に繋がるダンジョンからやってきたという説もあるがダンジョンのない場所でも魔物が現れるためその説の可能性は低いとされているようだ



次に強い勇者は……


勇者の力を探して見たが……次々に消えている


どうやら部下達がかなり張りきっているようだ


残りは城の中か……


城の城門前に移動すると 城からの矢や魔法に対して ドナとグニが魔法の矢で応戦していた


エルフの矢といわれる 炎の矢と氷の矢で城の弓兵と魔法兵を次々に倒している エルフの矢は土魔法で作られた鋼鉄の矢を火の魔法か水の魔法で 炎の矢 氷の矢にして放つ そして風の魔法で軌道をかえる


エルフは魔力制御に優れていて 1人で混合魔法を使うことができる


エルフを尊敬したり崇めたりする人族は多かったが……


エルフは見た目が若く美しい 上位の回復魔法が使えて 更にエルフだけが使える緑力魔法が使える


欲に目がくらみ 手に入れようとする人族も沢山いたのだ


エルフは仲間を奴隷にしている人族と交流を禁止した しかし奴隷になった仲間を救う方法がなく エルフの一部が俺の考えに賛同し仲間になった



「タナトス様 外は雑魚のみのようです 部下に任せて城の中に」


「そうだな」


「1人いないにゃ」


セネがトベルが来ていないと言った


「トベル そっちの状況は」


「悩みが……」


「何か問題が?」


「はい 大量の素材が……すぐにゾンビとして仲間にするか 骨にしてスケルトンにするのか迷っています 」


「そうか……それは後でいい 城に入るぞ すぐにこい」



仲間と共に作り上げた魔王城


俺達を城門をくぐる

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