第2集 新人賞受賞式

「愛情」「美」「情熱」などの花言葉もつ赤バラがスーツの胸へ


緊張をほぐし待ちたい一室に社長、代表、馬場、篠、永田……


賞状を穂村弘が読み上げる様子ながめる一番近くで


金屏風背負ってしゃべるオレが見る壁は遠くでぼやけるばかり


花束をかかえることに適してる腕だと思う右も左も


白黒でどこかに小さく載るだろう今こころから笑ってるオレ


受賞者がなぜ隅っこにいるのかと言われる それはオレだからです


歌人からもらった風邪かスピーチをもうしないかもしれない喉に


さようなら新人賞よ こんにちは、と言ってもそっぽ向いてる明日よ


翌朝はホテルのものすごくでかいテレビにとどろきわたるチコちゃん


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