付録② 後書き『Episode9 凄まじい女たちのオムニバスホラー3品』

 オムニバス3品立てでお送りしましたEpisode9に共通するテーマは「凄まじい女たち」です。


 「A ノブコちゃんへのプレゼント」の母親と「C あなたは私のお母さん」の佐神沙雪の2人は明らかに異常なサイコだと思いますが、「B その鎌にかけて」の口裂け女だけは”被害者でもある加害者”になるかと。

 ですが、彼女も自分が産んだ”口裂け娘”と一緒に、自分を騙した男(口裂け娘の父親)だけでなく、全くの無関係の人まで巻き込んで殺そうとしていました。



 ”口裂け女”を題材とした映像作品は多数作られていると思いますが、より強く心に残っているのは飛鳥凛さん主演の『口裂け女2』(2008年・日本)です。

 1970年代後半、陸上部に所属し友達にも恵まれ充実した生活を送っていた可愛い高校生の女の子が、姉の一人の元恋人の逆恨みによって、就寝中、顔に硫酸をかけられ……

 しかも、元恋人は姉を狙っていたと思われるため完全な人違いによる被害です。


 ネタバレになるため結末までは明記しませんが、私が見た中で一番哀しい口裂け女でした。

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