暗闇のマリア

眠れずに泣く僕の肩を

聖母の如く、そっと抱いてくれていた夜


呼吸が止まる予感に震え

迫り来る生の期限に怯えていた僕を


ただ慰め、空の白むまで

ずっと添い寝てくれていた夜



やがて再び新しい世界が昇るころ


僕は夜の腕からまろび出で、僕の命を継続する

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