卵の視線

僕が笑うとき 僕が泣くとき

僕が怒るとき 僕が眠るとき


茹で卵の中で蹲っていたきみが

ぼくを睨む 睨み付ける



カルシュームの殻を剥ぎ取って

卵白の海で微睡んでいた


きみを剥き出しにしたぼくの


きみのいのちを喰らったぼくの


いじけた心を見透かすように

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