第175話 タラオ、忍べない

「ねえ、ここ、どこですかねえ」


「知るかっ、この大うつけ!!」




希美と信長は、山中をさ迷っていた。








最初は東山道を順調に旅していたのだ。


だが、岐阜を出て二日目の爽やかな夏の朝、近江の街道でばったり悪魔に出くわしてしまった。


そう、安土城建設のために近江に派遣されたままの『丹羽長秀』である。




希美は、街道の向こうから笑顔でやって来る長秀を認めた瞬間、即座に馬を捨てた。


街道を離れ、山中に逃れるためである。




「なんじゃ、突然!?」


希美に荷物のように抱えられた信長が、凄まじい勢いで道なき道を駆けていく希美に、驚き戸惑っている。


「しっ!悪魔が来てるの!黙って、『片乳首』!」


「おい!今、『片乳首』と言わなかったか!?」


「気のせいで御座る!」




挙動不審になる信長。


恐らく妻以外誰も知らぬと思っているのだろう。


馬鹿め。女子ネットワークの共有は、常に有効状態だ。


特に織田信長みたいな超有名人の面白プライベート情報など、女子会参加者はもちろん、女子の間でどこまで広まっているか、わかったものではない。




それはともかく、全速力で逃げる希美達を、何か禍々しい存在が追ってきている。




ザッザッザッザッ……


「ハハッ、どうして逃げるのですかあー?私の可愛い××××殿おー?」




ダダッ、ガサガサガサッ、バキバキッ、ダンッ……


「なんか、公共の場にふさわしくないこと言ったっ!伏せ字、伏せ字プリーズッ!!」


「今さら何を言っておる?××××こそ、いつも卑猥な兜を被っておるではないか」


「殿、うつってる!てか、あの兜は私の本意じゃねえ!」




ザッザッザッザッ……


「鬼遊びですかなあああ?良いですよおお。捕まえるのが楽しみですよおおお」




バキバキバキッ、ガサガサッ、ダダッダダンッ、ズサッ………


「こここ怖い!肉体チートの私が全力で逃げてるのに、なんで付かず離れずついて来れるの!?」




ザッザッザッザッ……


「ははははははははははははは!可愛いなあああ。あんなにお尻をふってええ。楽しいなあああ!興奮してきたなあああああ!」




ダダダダッ、バキバキガサバキガサバキッ、ダンッダダンッ……


「いいやあああああああ!!!恐らく、目視できる場所にいるううう!」




こうして闇雲に山中を逃げ惑った結果、なんとか長秀をまいたものの、見事に遭難してしまったのだった。








「なんで、五郎左から逃げねばならぬのじゃ!その方が逃げるから、このような事になったのじゃぞ!」


「いや、逃げるから!あいつ、ヤバイで御座るよ!?むしろ、殿はなんで平気なの!?」


散々山を駆けずり回ったのだ。


二人の姿は、ボロボロである。


頭はぐしゃぐしゃで枯れ葉だらけ。顔には土や泥がはねて斑模様の様だ。服は木の枝を引っかけまくり、穴だらけのボロ布と化している。


こんな二人が互いに言い合いながら、信長と希美は山を歩き続け、ようやく道に出た。


そうして、山あいの集落を見つけたのである。






「殿、今日はあそこの集落に泊めてもらいましょう」


「そうじゃの。だが、警戒しておけ。まだ近江から出てはいないとは思うが、近江の国人衆とて、どことどう繋がっておるかわからんからの」


そんな話をしながら集落に向かった希美達は、途中で遠くに妙な小屋を見た。


山の斜面を背にするように並んで建っている。


まわりは垣根がしてあり、村人らしき人間が何人か立っている。


見張りのようだ。




「何だろう?」


「さあのう」




その時、風向きが変わった。


小屋側から来た風が、希美達の顔を撫でていく。




「「くっさ!!」」




激臭だった。




「何、この臭さ!伴天連南蛮人の尻より臭い!!」


信長は希美を見た。


「伴天連南蛮人の尻の匂いを嗅いだのか……?」


「……事故アンラッキースケベだったんです。それより、何の匂いだろう」


「肥溜めではないか?」


「肥溜め、あんなに厳重に守りますかね?ちょっと聞いてみよう」


「あ、おい!首を突っ込むな!」




希美が好奇心にかられてさっさと行ってしまったので、仕方なく信長はついていく事にした。


見張りらしき村人に近付くと、村人は警戒心MAXで槍を構えた。


「どこの浪人かは知らぬが、ここはご領主様の建物じゃ!今すぐ、立ち去って下され!」


「ほほう、領主様の……、何かめちゃ臭いんで気になって来たんですが、中に何が!?」


希美は、見張りの村人にエアマイクを向ける。


「臭いものに惹かれて来るとは……。普通は避けるものじゃぞ!」


「そんな事はないですよ!ほら、蝿とか!蝿とかう○こにめっちゃ集まるじゃん?」


「大うつけ!わし等が、う○こに集る蝿だと言っているようなものぞ!?」


遅れてやって来た信長が、希美をどつく。




村人はさらに警戒心を募らせたようで、大きな声で仲間を呼んだ。




村人B、村人C、村人Dが現れた!


建物の戸が開き、中から村人E、村人Fも現れた!


村人Aは、槍を希美達に向けた。


「怪しい奴等め!普通の旅人は、道を外れて態々こんな所にまで来ぬ。間者か!?」


「そんなに隠すとは、何かやましいものでもあるんですか!?なんかさっき戸が開いた時、チラッと中が見えたんですが、あの小山になっているものが匂いの正体なんですか!?」


希美はなんだかリポーター気分がのってきた!


だが、信長は冷静だった。


「真正面から堂々と藪をつつくな、ど阿呆!もう行くぞ!」


希美は、主の命令に、仕方なく「はーい」と従った。




「お騒がせしました……。あまりに臭いんで、気になっちゃって。お仕事の邪魔してすみません……」


「この阿呆がすまぬな。詮索をするつもりはないから安心せよ」




信長に頭を叩かれながら立ち去る希美を鋭く見ていた村人Cは、他の村人達と頷き合うと、集落に抜ける近道へと走って行った。






結果、集落に足を踏み入れた希美達は、領主の兵や村人達に取り囲まれ、領主の館へと連行されたのである。






希美と信長は縄を打たれ、領主の屋敷の庭に座らされていた。


領主待ち、という状況だ。


「ねえ、殿。身分を明かさないので?」


「ここが何処かもまだわからんのに、下手に明かせるかよ。それにいくら聞いても、誰も余計な事を喋らぬ。この里は異常だ。普通の村人達ではない」


「殿は、絶対私が守りますからね!」


ドヤ顔で言った希美に、信長はため息を吐き、一喝した。


「そもそも、お前が、意味のわからん小屋を態々見に行ったからこうなったんじゃあ!大うつけ!!」


「それについては、すんませんっした!」


希美は、流れるように土下座した。






「黙れっ!殿がお見えじゃぞ、頭を下げよ!」


希美達は、ハッと前を見た。


庭に面した濡れ縁の階段に、五十代半ばの白髪の男が座っている。


白くなった眉は太く、その下の眼は弧を描いて笑んでいる。


しかし、何処か得体のしれなさを感じさせる。




「ほっほっ、わしがこの地を治める多羅尾四郎右衛門じゃ」




「多羅尾……、どこかで聞いたような……」


「無礼者!汚い浪人風情が、殿の御名を呼び捨てるとは!」


信長の呟きに、多羅尾家の若侍が激昂する。


多羅尾四郎右衛門は、その若侍を嗜めて、信長に話しかけた。


「よい、小三郎。すまんな、小三郎はまだ思慮が足らぬが、忠義者なのじゃ」


「構わん。思慮が足らぬ忠義者の極みなら、わしも持っておる」


「なんで、そこで私を見るの!?」


希美は信長のジト目線を受け、抗議した。




四郎右衛門はそのやり取りを受け流し、信長に尋ねた。


「さて、お前達はどこの間者じゃ?」


信長は、問い返した。


「名を聞かぬのか?」


四郎右衛門は、ふん、と鼻で笑った。


「間者の名など聞いてどうする?名のある武士ならいざ知らず。そもそも名など、好きに名乗れようしな」


「違いない」


信長は、くつくつと笑う。


四郎右衛門は、目を細めた。


「お前はなかなか肝が座っておるのう。泥や葉にまみれた汚ならしい姿は偽装か。忍び頭あたりかの?」


「クックック、ハッハッハッ、ハーッハッハッハッ!!わしが忍び頭か!いや、面白い。ハッハッハッ!」




「で、出たー!殿の三段笑い!そこに痺れる憧れるうー!!」




信長と四郎右衛門は、希美を無視してシリアス武将モードを継続した。




「ふん。何にせよ、お主は使えそうじゃ。どうじゃ?わしに仕えぬか?わしはこれでも、あの織田上総介様に仕えておるのじゃ。わしに仕えれば、そのように頭はボサボサの泥まみれ、ボロボロの格好などさせぬぞ?」


希美と信長は顔を見合わせた。


どうも、織田家の家臣らしい。


だが、信長はキョドっている。覚えてないらしい。




四郎右衛門はそんな信長の様子に気付かず、語っている。


「以前は六角家に仕えておったのだが、此度の戦でこの多羅尾家は織田方に味方してのう。流れのままに六角家と共に織田に臣従する事になったのよ。……だがのう、わしの仕えたい主は、織田ではない」


「な、なんじゃと!?」


信長が思わず声を上げた。


由々しき事態である。グループ会社社長を目の前にして、同業他社に乗り換え宣言だ。


これは面白くなってきた。


希美は、ニヤニヤして信長と四郎右衛門を見守った。




信長は渋面で尋ねる。


「織田より仕えたい相手とは、誰じゃ!」


四郎右衛門は、その問いに答えた。




「柴田権六勝家様よ」




「私かい!!?」


「お前か!!!」


「お前じゃないわ!!!」




武将三人の声が屋敷に響いた。




四郎右衛門は声を荒げて希美に言い立てた。


「この糞汚ならしい浪人風情が、恐れ多くも『えろ大明神』様を騙りおるとは、罰当たりめが!」


「ええ……」


希美は困惑した。


「タラオさん、織田の殿様とか、柴田権六とか、実際に見た事あるの?」


「くおら!柴田様を呼び捨てにするとは、許されんぞ、この腐れ浮浪人が!あるに決まっておろう!先の戦の折に、あの方の神々しいお姿は遠目からでも光り輝いておったからのう!」


「遠目から……?」


「それはそうじゃ。わしは六角家の臣でも、伊賀に近い甲賀の国人じゃ。織田の殿様や柴田様のようなお方の傍には、まず織田家中の方々、柴田家中の方々、それに六角家重臣の軍勢が取り巻いておる。わし等のような国人衆は陣の外縁におるしかない。それでも、あの方のお姿は、胸が高鳴った!」


「ねえ、そのお姿……」


「それは、もちろん、素晴らしき肉体に直接鎖をまとい、頭にマーラの兜を被って、勇猛果敢に戦場を駆けるお姿よ。わしは、その姿を忘れまいと、姿絵を描いて、肌身放さず持ち歩いておるのよ。見よ!」


四郎右衛門は、態々庭に降りて、懐から紙を取り出し、希美達に見せた。






『そびえ立つマーラ』






「私の本体がマーラみたいになってんじゃねえか!!」


信長は隣で爆笑している。


「た、確かに、その方をこの形で覚えておるなら、気付かんよのう!!」


「おのれえ!河村久五郎!」


怒りにうち震える希美に、四郎右衛門が言った。


「これを見ればわかろう。お前など、柴田様とは似ても似つかぬわ!」


「当たり前だ!!むしろ、激似のやついたら、連れてこい!」






四郎右衛門は『柴田勝家の姿絵マーラ』を懐にしまうと、縄打たれた信長を見下ろした。


「お前達が見たものが何か、わかろうとわかるまいと、あれはこの多羅尾の金脈。あれを見た余所者は殺す事になっている」


「ほう……。金脈か。興味があるな」


信長は、恐怖の色など微塵も見せない。


四郎右衛門は庭の草花を無造作に脇差しで刈り取ると、信長に差し出した。


「この屋敷に生えておる草花は、わしの仕事のために全て毒草でな。殺す時はこれを食わすのよ。するとな、皆、のたうち回って死におる」


「これを食うたら、死ぬのか」


四郎右衛門は頷いた。


「死ぬ。わしは毒が得意なのよ」




希美は横から突っ込んだ。


「どんな特技?!……って、ちょっと待って。甲賀……毒殺……村人訓練されてる……あ!!もしかして、タラオさん、忍者?」


希美の言葉に、四郎右衛門は、目を見張った。


「お主、よう気付いたの」


「伊賀と甲賀は忍者で有名だし。そういえば、あの小屋にあった激臭の小山。肥溜めの匂いを百倍にしたような……金脈……」


希美の脳裏に、転生小説の定番知識チートがよぎる。


「硝石を作ってるのか!」


「な、なんじゃと!?」


信長が弾かれたように、希美を見た。


「硝石が作れるのか!」


「確か、多くの逆行転生者がやる使い古されたと言っても過言ではない知識チート。そういえば昔、これをやるかどうか迷って、臭いし汚いから止めたんだったわー、アハハッ、懐い!」


「あ、阿呆がーー!!何故それをわしに教えぬのじゃ!」


「いや、火薬作るのって、積極的に人殺すぜマンになったみたいで、嫌だったんで御座るよお」


「武将は、積極的に人を殺すお仕事だ、大うつけ者!!」






四郎右衛門は、希美に鋭い眼を向けていた。


「それを知ったからには、確実に始末せねばな」


そう言った後で、信長に目を向ける。


「だが、お前は惜しい」


「なんだ?わしを助けてくれるのか?」


信長は、四郎右衛門に向かって不敵に笑んだ。


四郎右衛門は、冷酷な眼差しを信長に向けた。


「助けてもよい。だがこの罰当たりで考え無しの大男、お主の配下であろう。こやつを殺して多羅尾に忠義を示せ。さすれば、お主を受け入れよう」




信長は目を見開き、四郎右衛門を睨んだ。


「こやつは殺せぬ」


「と、殿……!」


希美は感動して信長を見ている。




四郎右衛門は、理解できぬとばかりに首を横に振った。


「何故じゃ!そやつであろう?『思慮が足らぬ忠義者の極み』とは。聞いておるぞ。そこの大男が間者にしてはあまりにも堂々とあの小屋に近付いてきたと。お主は、嗜めておったそうではないか。こやつは足手まといじゃ。このような頭の悪いごみ屑のような男、殺しても何の問題もあるまい」


希美は、めちゃめちゃディスられている。




一方信長は、「そうではない」と否定した。


「こやつは殺しても死なぬ男だから、殺せぬのじゃ」


「そういう意味か!私の感動を返せ!」


希美は抗議した。




四郎右衛門は、希美に目をやった。


「そんなにしぶとい男なのか?だが、わしなら確実に仕留められるぞ」


そう言って、やおら毒草を希美の口に突っ込んだ。




「むごっ!むがっ!」




四郎右衛門の手であらかじめ揉み潰されていた毒草の汁が希美の体内に摂取される。


手で口を塞がれ、いくぶんか唾といっしょに毒草の欠片を飲み込んだ後で、その手が外された。




「そろそろ、効いてくるぞ」


四郎右衛門が、濡れ縁の階段に腰掛けて待つ構えを見せる。


希美は、青臭い口をなんとかしようと、ペッペッと唾と草の残りを吐き出す。




「草、えぐい!ねえ、殿……。私が死んだら、家臣達の事、お願いね。特に坊丸とケンさんの事、守ってあげて下され。ああ殿、ぼくもう眠いや……。膝枕、プリーズ……」




希美の体がぐらりと傾き、その頭が信長の膝にぽふっと乗った。




「ぐう……」


「寝るな、阿呆権六!!」


「殿ラッシュ……、ここは極楽?」


「殿らっしゅって何じゃ!御仏に呪われしその方が、死ぬわけなかろうが!」


「ノリが悪いですぞ、殿」


「おいっ、多羅尾四郎右衛門!縄を解け!そして、わしの鞭を返せっ」






四郎右衛門は信じられない思いで、希美を見つめていた。


「何故じゃ……何故死なぬ!鳥兜ぞ!?」


希美は信長に膝枕されたまま答えた。


「私は柴田権六勝家だからな。聞いた事があるだろう?私は死なぬ、と」


「う、嘘だ……。そんな、まさか……」




「ふんっ!」


希美は打たれた縄を、引きちぎった。


「あー、そこの小三郎君、水と手拭いをくれ」


小三郎は鳥兜で死なぬ希美に戸惑いながら、階段に座る主を見た。


そして、混乱中の四郎右衛門に許可を得て、木桶と手拭いを持ってくる。


濡れ手拭いで、顔の汚れを拭き取り、ついでに信長の顔も拭いてあげていると、四郎右衛門がおもむろに近付き、忍びの手管か希美の衣服をするすると剥ぎ取った。




「な、ななな何!?」


四郎右衛門は、今度は自分も衣を脱ぐ。


その下には、鎖だ。肌の上に直接鎖を巻いている。


その鎖を、慣れた手つきで抜き取り、希美の体に巻き付けた。


「うわあ……、人肌で温められた鎖……!」




希美の裸鎖をあらゆる角度から確認した四郎右衛門は、その場にがくりと膝をついた。


「間違いない。この肉体だ……。神々しき光を放つ、全裸鎖の御体……!」




希美は顔の汚れを拭き取った信長を、四郎右衛門の前に移動させた。そして、髪も手櫛で整えてやりながら、へたり込んだ四郎右衛門に話しかけた。


「さっきまで汚れてドロドロだったけど、拭き取ったから、ちゃんとキレイな顔になったでしょ?見覚えない?このお顔」


四郎右衛門の目が見開かれる。


「お、織田の殿様……!!」


「正解ー!いやあ、ゴメンね、『糞汚ならしい浪人風情』の『腐れ浮浪人』で!あと、『頭の悪いゴミ屑』でしたっけ?」








多羅尾四郎右衛門は、気絶した。

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