第17話:森へ進軍・・・って、あれ?(1)(超短編) v0.0
_ダーダネルス帝国領、西端のロング・ビーチに展開する警備隊
「よし・・・そのまま・・・そのまま・・・」
兵士達は防御陣地の隙間から上陸してきた敵兵士達を見ている。
「絶対に攻撃を察知されるなよ。じゃないとこの新型兵器・・・パーン・ジャンド・ラムがうまく使えないからな」
指揮官が小声で言う。兵士達のすぐそばには直径1メートルほどの円形の物体・・・車輪を成すが二つ、中心にそれらをつなぐ1つの大きな円柱のものがついたものが転がっている。それの2つの車輪には数個の魔力推進で動く円形の筒がついており、魔力を込めれば自動で直線に進む構造になっているほか、円形物体の中央にある円柱の物体には爆裂魔法がし込められて降り、何かにぶつかれば即座に爆発する。本来なら陣地攻略用に作られたこの兵器・・・パーン・ジャンド・ラムは今、敵上陸部隊に牙を向こうとしている。
「あと少しだ・・・あと少し・・・」
敵兵士達はまだ我々の存在に気づいていないのか、少し駆け足であらぬ方向を警戒しながら森へと迫ってきている。
「よし!今だ!」
敵兵士との距離があと少しになったところで指揮官が号令をかける。それと同時に円形の筒に魔力が込められ、パーン・ジャンド・ラムはうまく欺瞞された防御陣地の出入り口から飛び出し、上陸部隊へとあらぬ方向へ突き進みながら突進していくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます