早熟のルイ

独露

初めに筆者より

 人間は自分が美しいというものを選ぶが、考え方は十人十色であり「美しい」という形容は、統一されたものではない。


 世には美しいものとそうでないものがあるが、二つの境界は実にあいまいである。

無論 絶対的な「美」が、存在しないという「事実」は筆者としてもわかっている。


しかし、誰しもが「美しくない」と感じるものが存在するのもまた事実である。


 だが、ここで新たな疑問が生じる。それは、「誰しも」という存在である。


 筆者は、「誰しも」と言い放ったが、誰しもとは何なのか?

大衆の多数派?しかし、少数派がいる以上「絶対的」な美は成立しない、では仮に満場一致で「美しい」決められたものは絶対的になるのか?では、「大衆」は絶対の選定者なのだろうか...


とりあえず今はそういうことにしてこう、もはや問題を提起し続けることは悪魔の証明であり、この話はここで打ち止めるとしよう。


しかし、皆様も「美」とは何か、というファウスト的衝動にかられているはずだ。


これは勝手ながら、私の思う美の本質を物語の細部に反映しこの真髄にさせていただいているのであります。

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