第180話 千エン06


炊き出しをしてくれている女性


仮面を被っているが


長い金髪で大きな・・・


私は一目で分かった


・・・


バイナスが叫ぶ


「貴様か 第4の英雄を名乗る者は」


「そうだよ 僕は第4の英雄 ユーグ 最強の魔法使いだよ」


いや どう見ても魔法使いではない 戦士の格好をしているだろ


「ふざけるな 目的は何だ」


「可愛い子を助けに来たんだよ 英雄は世界中の可愛い子を助けるために旅をしないといけないんだよ」


「馬鹿にしているのか」


そう言って 息子は バイナスは剣を抜いた


まずい


「バート ルコル バイナスを止めろ」


「父上 どうして邪魔をするのですか」


「馬鹿は貴様だ 英雄様に剣を向けるなど ルコル 馬鹿息子を連れていけ」


「はっ」


「くっ なぜ 明らかに偽者だろ」


馬鹿息子が


「英雄様 失礼しました」


「気にしてないよ」


「ふっふっ 頭を上げてください それより 手伝いをお願いしますね」


「ああ そうだな」


「王 それは」


「バート 兵達にも手伝わせろ いいな」


「しかし」


「命令だ」


「わ 分かりました」


「ふっふっ」


「ユーグだったかな 一緒にいいかな」


「うん いいよ」


この子が・・・


「元気でいい子に育っているな」


「ふっふっ ええ 第4の英雄としてね」


「彼は生きているのか」


「きっと 生きていますよ」


「そうか 分からないのか この国には ずっと入られるのか」


「いいえ この国はお父様に任せて 私達は次の国に行きます」


「私には力がない 何も出来ないのだ この国に残ってくれないか」


「無理はしなくていいのですよ 小さなことでもいいのです 王都の近くにいる飛蝗の魔物を倒すだけでもいいの お父様が兵を率いて戦えば 国民はきっと光を 希望を取り戻すことが出来るようになります 100%勝てる戦いだけをしてください お父様になら出きるはずです 魔物を倒す者が減り 魔物の数が増えています 魔物の数が多すぎて初心者やレベルの低い者では 外に出ることが出来ません 王都や街の側の魔物の数を減らし 1匹を相手にすることが出来るようになれば 初心者やレベルの低い者でも戦えるようになります」


「そうだが」


「お父様は強いですから 大丈夫ですよ 私に剣を教えてくれたのはお父様ですよ」


「ああ そうだったな」


「ふっふっふっ」


「幸せなのか」


「ええっ もちろん」


「そうか」


「どうしたの ママ」


「ふっふっ お城に泊めてもらえることになったのよ」


「へぇ~」


「嬉しくないのか」


「別に ママと一緒ならどこでも同じだよ」


「ふっふっふっ」


「そうか そうだな」




第4の英雄か


そうか そういうことか


・・・

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