第140話 生き埋め




飛蝗の魔物の料理を普及


他の虫系の魔物が食べれないのかの検証


他の街にも飛蝗の魔物のレシピを無料で提供して広める


可愛い子達のレベル上げ


俺はギルドに手伝ってもらいながら進めていった






「君のおかげで食料問題は解決出来そうです ギルドは君の言うことなら何でも協力するぞ」


「そうですか じゃあ 王に会いたいので段取りよろしくお願いしますね」


「はあ それはいくらなんでも」


「あっ そうですね 俺が英雄だって言うことを伝えても構いませんよ」


「え 英雄様だったんですか」


「それから各街に魔物の肉を届けて欲しいんだけどいいかな」


「分けていただけるのですか」


「沢山あるから全て買い取ってくれるよね」


「ありがとうございます これが相場になりますが」


「これだと 高すぎだね サリアと相談したんだけど 値段はこれで頼むよ」


「えっ 安くしてもらえるならありがたいのですが いいのですか」


「そのかわりに 急いで各街に肉を届けるようにね」


「それはもちろんです すぐに人を手配しますがどれくらいの肉を」


「とりあえず あまりが出るくらいはあるから」


「えっ えっ 意味が」


俺が倉庫に大量の魔物を次々に出すと


ギルドの職員達は驚きと呆れた顔をしながら


「こんなに こんなにあれば 虫を食べなくても」


まあ そうなんだけど 肉が安くなっても 底辺の人達には手に入るのか分からないし また買占めをする人達が現われるかもしれないしね


「まだまだあるからね どんどん他の街に運ぶようにね」



安い肉が大量に出回れば 買占めをしている人達に打撃を与えることが出来るだろう


後は王に転移の魔法陣の使用の許可を取れれば更に大量の魔物の肉を流通させることが出来る


転移の魔法陣での移動には大量のエンのエネルギーを消費するので運搬費は高くなるのだが 英雄の俺は例外なのだ 1人分の転移費用で無限に運搬出来るからね






俺達が王都についた時には王都は武装した沢山の住民達に包囲されていた


さてと


「可愛い女の子は並んでくださいね 美味しい食べ物を無料で提供します 将来 可愛くなる小さな子も並んでいいですよ」


エッタ達もブースを作り叫ぶ


「みなさん 無料で料理を提供しています 並んでくださいね」


「じゃあ レティ ここはよろしくね 俺は王に会いに行ってくるからね」


「はーい」


俺は大量の料理や魔物を取り出し 後は皆に任せることにした


更にその後ろに食べきれないくらいの食用の魔物を取り出す


ボランテアの冒険者やギルド職員も200人一緒に来てくれているので 列の整理や魔物の調理をお願いした


飢えて王都を囲っていた人々は武器をおろし 続々と集まってくる


ギルド職員達が叫んでまわる


「既に食料問題は解決に向かっています 神がこの地に英雄様を派遣してくれました 肉は食べきれないくらい全ての街に出回っているので もう戦う必要はありません 更にこの国で取れて誰でも安く食べれる魔物料理の開発も進んでいます 武器を捨ててください 戦う必要がありません 戦う必要がないのです」


セルマが叫ぶ


「信じれない人はこちらに並んでくださ~い 記録の玉の映像がありま~す 大量の魔物の肉の映像ですよ 全ての街は魔物の肉で溢れています」


レーヌが叫ぶ


「この地で取れた魔物の調理を行います レシピも無料で各街に伝えてあります 興味がある人は見てくださいね 試食も出来ますよ」



嘘だと叫ぶ人達もいたが 目の前の大量の魔物の肉に人々は武器を捨てた









「英雄様 ありがとうございました」


王が俺に頭を下げる


「俺はあなたを助けるために来たんじゃないですよ 第3王女様が可愛いと聞いたので助けに来ただけです」


王が困惑しながら 王女を見ると 王女がくすくすと笑いながら


「分かりました 私は英雄様の妻になりましょう」


おおっ いいのか って違う 違う


「食料問題の裏でアブソート教団が動いていたようだね 私はフラテール教団の巫女から食料問題を解決して欲しいと依頼されて この国に来たんだよ」


「ノルン様が 我が国にはフラテール教団はありませんが」


もちろん アブソート教団が動いていた証拠もないし ノルンからは何も言われてない


ギルドで調べてもらったのだが この国の貴族 商人等 いろんな人達が食料を買占めしに絡んでいた 残念ながらアブソート教団が関わっていた証拠等が掴めなかった


「お人好しなんだよ ノルンは」


王女が微笑みながら


「英雄様は」


え~と ユードラか


「俺はもちろん ユードラ王女のことが好きだからですよ」


「ふっふっふっ」


王がため息をつきながら


「で 転移の魔法陣を使いたいとのことですが 英雄様1人でしたら いつでも許可いたします」


「俺がサブル王国に転移する費用はこの国が持つということでいいよね これが食用の魔物の値段なんだけど 俺は無限に運べるから 輸出したい物と輸入したい物を今日中にまとめてね 俺が手伝うのは1回だけだからね」









エッタ達をこの城に泊めてくれるようにお願いして


ユードラの部屋に


この国を救ってくれてありがとうございます


俺はこの国を救うつもりはないよ 救うのは王の仕事だろ 俺が救いたいのは ユードラだけだからね


ふっふっ 私のために国民を助けてくれて ありがとう ちゅっ


さらさらの長い金髪 黒い綺麗な瞳


に大きな胸


ユードラは俺を抱きしめ その胸に


しあわせ~


ここで窒息しても悔いはない


もちもちの肌にぷるんぷるんの胸


国民は飢えていても王族や貴族は十分な食事が取れていたのだろう


俺は住民達の暴動を止めるつもりはなかったのだが


第3王女の噂を聞いてしまったからね


根本的な問題は何も解決してないかもしれないけれど


ぷるんぷるんに罪はない


この国が今後 どうなるのかは俺の知ったことではない






どうしました さすがに5回目は無理ですか


え~と まだ寝てくれないみたいだね


ふっふっふっ

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