第113話 ストレス発散




あおいの転移の魔法は便利だ


あっという間に次の街に


あかりの翼が勘違いされては面倒なので 魔族がよく暴れまわっているという南の方の27の国には行かずに


俺達は 北の方の23の国を旅することにした




のんびり 3人で旅を


最近は 俺が他の女性と楽しむのを邪魔しなくなって助かっていたのだが


あかりとあおいは今日も朝から口喧嘩をしている



う~ん ストレスでも溜まっているのかな


たまには 魔物退治でもして思いっきり暴れてもらったほうがいいのかも


「あおい あかりとの喧嘩の原因は何か分からないけど ストレス発散したほうがいいんじゃないかな 原因を排除出来るならその方がいいけどね 体を動かしに行こうか」


あおいは 笑顔でコクリと頷き 俺達3人は転移した








転移の光が消えると 1キロ先くらいに大きな街が


んっ ここは 


魔物は見当たらないけど・・・


あおいが凄そうな杖を取り出し そして 街の方に向けて何かを叫ぶと


街の上空に巨大な火の玉が


えっ 何を


あおいが杖の先端を下に動かすと 巨大な火の玉は街の中央に落ちた


えっ えっ


そして 凄まじい爆発が


街の外壁も吹き飛び 俺達の方にも爆風と共に瓦礫が無数に飛んでくる


ちょっとまずくないか


あおいの方を見ると にっこり微笑み 杖をかがげる


すると 俺達3人を包む光が


おおっ これは本物の結界魔法かな


爆風も とんでくる瓦礫も光の壁でさえぎられるが すぐに砂埃で周りが見えなくなる


う~ん それにしても凄まじい魔法だね


砂埃が消えた時には 大きな街が跡形もなかった


誰が住んでいた街だったのか いや 誰も住んでいなかったかも ・・・だといいなぁ~ はぁ~


んっ


後ろを振り向くと あかりがアイテムボックスから取り出した石を次々に投げていた


その先には 人が


人に向かって次々に石を


「あかり あおい あれって 敵なの」


2人はコクリと頷く


う~ん 2人の敵なのか それなら・・・ 


そうだ


「あかり 敵でも可愛い子がいたら なるべく倒さないようにね」


あかりはコクリと頷き 石を投げ続ける


石を強化しているのだろうか 石は何十人の体を貫通して それでも止まらずに飛んでいっている


1万人以上が向かってきているのか 軍隊なのかな


それにしても 凄い威力だ 1つの石で数十人も倒している


それに投げるスピードも速い 1秒間に2~3発くらい投げている


敵の数が多かったので こっちまでたどり着くと思っていたのだが


だれも近づくことすら出来ずに 軍隊は全滅してしまった


終わったようなので 近づいて見ると


死体の頭には全員 角が生えている


何かの獣族なのだろうか それにしても凄い数 1万人くらいかと思っていたが 2万人くらい倒れているのか


んっ おっ 1人だけ 当たらなかったのかな


呆然と立ち尽くしている人が1人だけいた


近づくと 偶然ではないことが分かった


「あかり ありがとう」


あかりは にっこりと微笑み 俺に抱きついてきた


あかりにキスをすると あおいも抱きついてきたので キスを


そして 生き残った女の子のところに


鑑定してみると やはり 何も表示されない 獣族のようだ


俺達が近づくと


女の子があかりとあおいを睨みながら何かを話している


あおいは相変わらず クスクスと笑いながら話しているが あかりは女の子を睨みながら話を


う~ん どういう関係なのかな


俺は黙ってみていると 女の子が急に


「また 私達の作戦を阻止するのね」


「えっ しゃべれるの 獣族だよね」


「とぼけているの どう見ても 鬼族でしょ 私達の計画を阻止しにきたんでしょ 魔王と大天使の2人があなたに言われてきたって言ってるわよ」


鬼族って・・・何だったけ それより 魔王 大天使って あかりとあおいのこと


赤い髪の魔王と青い髪の大天使が暴れまわっているって聞いたことあるけど・・・


2人が倒れてたのって・・・


はあ~ まあ そのおかげで仲間にすることが出来たならいいのか


「鬼族って 何だったけ」


「まだ とぼけるのか ふん すぐに後悔することになるでしょうね」


「何を」


「襲天動師様と5鬼に勝てる者はいない ここは城からも近い すぐに駆けつけてくれるわ」


う~ん 危険な相手なのかな


「あおい 危ない時は すぐに転移出来るよね」


あおいはクスクスと笑い 何かの玉を取り出し 女の子に見せた


んっ どうしたんだ


「貴様 許さん」


えっ どうした いきなり


女の子が剣を抜き 俺に斬りかかる



剣に石が


あかりが石を投げて 剣を破壊してしまった


「信じない 貴様らに敵うはずがない」


女の子はその場に座りこみ 泣きながら言っているが


う~ん 意味が分からないよ


「君は ええ~と こっちのあかりと あっちのあおいの敵なんだよね 何かしたの」


「魔王と大天使を戦わせて 魔族と天使族を滅ぼす作戦に気づき あなたが阻止したんでしょ」


へぇ~ そうなんだ


「じゃあ あれかな グラムを奪うために動いてた悪魔族の仲間ってことかな」


女の子が俺を睨み


「やはり あなただったのね あなたが1人で悪魔族 闇族 鬼族の作戦を全て阻止したってことね」


んっ 闇族って 俺は何もしてないよ 他の英雄かな


「よく分からないけど 俺は戦いが嫌いなんだよ 鬼族とは戦いたくないから 仲間にも言っておいてよ」


「ふざけないでよ 馬鹿にしているのね」


えっ 何を怒っているのかな


あおいは 俺の横でずっとクスクスと笑っているが まあ いつものことだけど


あかりは なぜか 俺をずっと にこにこしながら見つめているよ どういう状況なのかな


まあ いいか とりあえず


俺は奴隷の首輪を取り出した


「君を俺の奴隷にするからね」


「何を言っているの 鬼族には奴隷の首輪は効かないわよ」


ええ~ それは残念 可愛いのに


俺が残念そうな顔をしていたからなのか


「本当に知らなかったのね あなたの目的は何」


「えっ 君かな」


「私 何を言っているの」


「名前は」


「キキだけど 何か」


「可愛い名前だね キキ よろしくね」


黒髪で 赤い瞳 頭には1本の角がある可愛い女の子 名前はキキというらしい


俺は座りこんでいるキキを抱き抱えて


「あおい 追っ手がくるかもしれないから 違う場所に行きたいけど いいかな」


あおいはクスクスと笑い 俺の腕を掴み 杖をかかげた


あかりは また何かをいいながら俺に抱きつく




転移の光が消えると また知らない街の前だった


とりあえず キキにも奴隷の首輪をつけて 一緒に街に


「ねぇ 私をどうするつもりなの」


「う~ん どうしようか」


「決めてないの 殺すなら 早くして」


「えっ そんな ことはしないよ キキみたいな可愛い子に乱暴はしないから安心してよ」


「そう 私は人族のオモチャになるのね」


「そんな ことはないから キキの嫌がることはしないから 安心してよ 俺は鬼族を敵に回すつもりはないよ」


「まだ 言うのか いや 本当に知らずに言っているの」


「えっ 何を」


「大天使から聞いたわよ あなたの指示で」


「俺の指示 って何」


あおいを見ると くすくす笑っているけど 何か指示したかな


う~ん



4人で食事をして 宿に



で 私を


いや 嫌なら無理には何もしないよ


って 言いながら何で一緒のベットに入るのよ


ダメかな


それに この子達は何をしているの 見張りなの


あかりとあおいのことは気にしなくていいよ 趣味なんだよ


あなたの


俺じゃなくて 2人は見るのが好きなんだよ


俺がキキを抱きしめキスをすると


やっぱり 無理やり


えっ ダメだった


ダメって言ったら 止めるの


う~ん もう無理かも ダメかな


ダメ


俺はキキと


キスを


そして

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