第48話 ランク付きの装備



朝早く起きることに成功した


クレスとイネスとキスを

……







まだ昼前だ


昼食を早めに食べて出掛けよう


んっ


ばにらとちょこが


手を繋いで俺の側に


にっこりと微笑んだ


いいのか


3人で俺の部屋に


……






屋敷を出たのは夕方前だった

クレスの案内で装備職人の店を訪れたが

腕のいい職人はギルドの紹介が必要と言われたので紹介状を書いてもらいにギルドに向かった


今日こそは この列に並ぼう


綺麗な長い黒髪


ぼぉーっと見ていたら ギルドマスターがやって来て

邪魔を いや 話を聞いてくれた

それなら 俺が一緒に行ってやると言ってくれて

ギルドマスターと仲がいい職人の店に行くことになった


大きな店に入ると すぐにギルドマスターが誰かを呼んで話を始めた

しばらく するとガタイのいい 髭面のおじさんが出てきた

ギルドマスターと笑いながら話をした後 俺達に紹介してくれた この国一番の職人だそうだ


ランク付きの装備のランク上げの説明をする前に

ランク付きの装備を持っているのかと聞かれた

昨日買った F級のランク付きの装備を全て出すと


眉間にシワをよせて


「F級か 鑑定はしているんだろうな まさか 俺の所にランクの上がらない装備なんて持ってきていないだろうな」


「えっ え~と 大丈夫だと思います」


「はあぁあ~ してないんだな 小僧 もしランクが上がらない装備だったら 鑑定料として1つ50万取るからな いいのか」


おおっ 高いな 何だか機嫌悪いし 1流だから高いのは仕方ないのか まあ 大丈夫だよな


「はい 問題ないですよ」


「ははっ この小僧は金は持っているから安心してくれ あのルーク盗賊団を壊滅させたパーティーの1人だ」


「ほう そのレベルでか 金を持っているならいいが じゃあ見るか どれどれ」


ギルドマスターが小声で教えてくれた 普段はA級かB級まで上がる装備しか対応してないと

F級なら4段階上がる物でないとB級にならないぞ

そんなF級は滅多にないからな クズ装備だと思って不機嫌なんだよと言われた


う~ん 大丈夫だよね たぶん


職人のおじさんは F級の鎧を持ち上げて

じっと眺めた後


「おおっ これは一級品だな A級まで上げられるぞ 小僧 鑑定していたんだな」


よかった 機嫌もよくなってるし ちょっと心配だったんだよね


「ほう F級がA級までか それは凄い」


ギルドマスターも驚いていた


「本当に鑑定してないなら 俺の所に持ち込んでよかったのかもな 腕のよくない職人ならB級以上の鑑定は厳しいからな B級まで上がる装備だと鑑定されていただろうな」


へぇ~ そうなんだ 職人選びは気を付けないといけないのか


「なっ これもか もしかして他のも

う~ん すまんが今日は遅いから明日でもいいか」


「はい 構いません もし よかったら 全て預けるので 時間があるときに鑑定お願いしてもいいですか」


「馬鹿か 預けるだと こんな価値のあるものをか すり替えられたりしたら どうするんだ」


えっ 鑑定前だから ランクの上がらないF級装備とってことかな 確かにそうだよね でも……


「え~と ギルドマスターが信用している人なので 俺も信用してますよ」


「はぁ まったく 少しは疑えよ ほら これで 少しだけ傷を付けておけ」


なるほど でもすり替えられても 元々3万エンだし


「いえ 大丈夫ですよ」


「はぁ わかった これらは俺が管理する

まったく ランク上げについての説明も明日するから 朝一で来いよ」


「わかりました」


小声でクレスとイネスが大丈夫なのって言って来たので

信用出来そうだよって言うと

違う 朝起きれるのって言われたよ



今日も早く寝るんだから


誰と寝ようか


考えていると


ちゃちゃが


あれっ


ちゃちゃがメイドのサラと手を繋いで部屋に入ってきた


いいの


……

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