第18話 カヤハの森02



俺とちゃちゃの横に常に1人づつ付いて 残りの4人が魔物を倒して行く 虎の魔物が出たが問題なく倒す 6人ともなかなか強い 

虎の魔物は経験値もお金も多いので俺達が倒したかっけど まったく戦わせてくれない

魔物の死体はリリのアイテムボックスに全て収納している リリは生まれつき大きな空間が使えるそうだ しかし手に持てないものは収納出来ないので 解体してから収納している 肉の価値がある魔物はリリが持てる重さに切り分け 皮の価値があるものは剥いでから収納していた 

リリが横に付いてくれた時に アイテムボックスのことを聞くと私も英雄の末裔なのよとにっこりと微笑み 一緒だねと言ってきた

あれっ いつバレた 聞いてみると俺がアイテムボックスから朱殷の杖やちゃちゃの鉄の剣を取り出したので分かったようだ そう言えば 普通はレベル×1㎝の立体体の大きさだったか 特に隠す必要はないけど……ちゃちゃには注意するように言ったほうがよさそうだな

考えていると リリが小声でもしかしたら英雄ですかと聞いてきた あれっ また何かバレるようなことを……見に覚えがないが う~ん

考え込むと クスリと笑い リリが秘密なんですねと微笑みながら言ってきた 可愛い リリは背が低く幼く見える なのに……色っぽく感じた

いやいや 今はどうしてバレたのかだ

どうしてとリリに聞くと 内緒と言って笑われた

う~ん まあ いいか 

とりあえず 内緒だよと言うと またクスリと笑い わかってるよと言ってくれた


日がくれてきたので アリアが今日の移動はここまでにすると言って 皆で食事の準備と就寝の準備を始めた 食事やテント等は全てリリのアイテムボックスから取り出していた テントは組み立て式のようだ 慣れた手付きでレアが1人で組み立てていった

テントを中心に半径5メートルの円を描くように木に紐のような物を張っていた 

鈴等の音がしそうな物がついていないが…… ただの紐?じゃないよなぁ なんだろ

紐のような物を張っていたエイリーに


「それは何ですか」


と聞くと すぐに答えてくれた


「見たことないの 魔物の侵入を感知する エン道具だよ 魔物が触れると光と大きな音が出るんですよ」


そんな物があるんだ 便利そうだな ってエン道具って何だろ 聞いたことないけど


「エン道具って何ですか」


エイリーは驚いた顔をして


「もしかして 魔道具とエン道具を知らないの」


あれっ また知らない言葉が……魔道具ならゲームやラノベであるけど……

俺が首を傾げるとエイリーが説明してくれた


「エン道具がエンのエネルギーを使用することで使える道具で 魔道具が魔力のエネルギーを使用することで使える道具です

どちらもほとんど同じだけどね 

奴隷を使っている人は魔道具を買う人が多く 奴隷を使わない人はエン道具を買う人が多いです

冒険に必要なものなら エン道具かな 冒険中に魔力を無駄に消費するのは危険だからね

エン道具は便利だけど お金であるエンを消費するの たとえば この紐のエン道具は1晩で3千エンくらい消費するよ」


「どこで買えるんですか」


「王都くらいかな」


王都か 俺も欲しい 他にも便利な物が……


「その紐のエン道具はいくらくらいするんですか」


「これは2千万エンだったよ」


高いのか安いのか わからないが王都に行って買いたいな 俺がエイリーに礼を言うと 


俺の耳元で この世界のことをもっと勉強しないとダメですよ と言ってきた

あれっ またバレた

俺が驚いた顔をすると

エン道具も魔道具も子供でも知っている言葉だと教えてくれた 街の外灯や部屋の中の明かり 風呂を沸かすのにも使われているのよと言って笑われた

俺がお礼を言って皆のところにいこうとすると 手を引っ張られ エイリーがにっこりと笑い お礼は と言って 右手の指で唇を指さした

おっ それは俺が嬉しいが まあ お礼になるなら

俺はエイリーを抱きしめキスをした


皆のところに戻るとすぐに食事が始まった 皆でわいわい食事をするのも楽しかった


俺もテントを出そうとすると離れていると危ないからと言われ アリア達と一緒のテントで寝ることになった 楽園だ 誰の横にしようか……まん中か

俺が悩んでいるとちゃちゃが俺の手を引っ張って 隅に……そして隣にちゃちゃが寝た

う~ せっかくだから 他の人の横が……

皆が横になるとちゃちゃが抱きついてきてキスをしてきた


皆が寝ているので……


しかしちゃちゃが俺の上に……


今日は我慢だ……


しかし我慢なんて出来なかった


見られてそうなのが……


いつもより……

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