第四章 何も知らないがなにもかも。



少しだけぼくの話をしましょう


僕はすごく悲しいことが昔あったんです


僕は小さい時からの唯一の楽しみが文字を書くことだったんです


それを少しでいいから褒められたくて僕は出版社に投稿したんです


そしたら一番いい賞をもらったんです


それを褒められたかったんです


そのことを話しました


お友達はみんな褒めてくれました


けれど僕が一番褒めてほしかったひとはなにもいってくれませんでした


それはわかりきっていたことでした


それでも少しでいいからがんばったねでよかったからいってほしかったのに


言われた一言は


『しょうもない...そんなことして何になるんだ?だったら勉強しろよ』


心に刺さってしまいました


僕はいつの日かその人を避けるようになりました


その人とは元から僕に興味すらなかったので仕方ないのかと思います


なにもわかってくれようとはしませんでした


僕は産まれるところを間違えたというより、僕がいなければいいと思いました


その日から毎日のように自分を傷つけていました


リストカットしたりODしたりボディステッチを繰り返していました


リストカットの時に深くなった傷を自分で縫合したりもしました




そして毎日お風呂でしにたいとおもって


傷口を湯船につけていました




けれど死ねませんでした...




なんでリストカットをするか知っていますか


精神安定剤と同じなんです


脳内で安心する液が分泌されるんです


それによって一時的に落ち着きますがそれもすぐきれるのでほとんど麻薬と同じなんです


痛いけど落ち着くから早く切りまくて仕方なくて鋏だったけれど剃刀になって最後は包丁じゃないと満足できなかったんです


深い深い傷があると安心するんです


生きてるって感じれて...


そのつらさを理解して欲しかったです






お父さん...

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