植民地の妃

敗戦~婚姻

 女王が治める女系の王国は帝国に敗戦した。女王が処刑された王国は植民地に成り帝国の皇族に支配されている。

 皇帝の三男は次期女王だった第一王女を妃にした。国民や家族が人質に等しい王女は拒否できず受け入れた。

 戦争から統治支配まで皇帝に任された第三王子次期王女を妃にして国民に支配を印象付けた。

 王族や貴族の婚姻を政治に利用する事は普通で覚悟していたAは国を盗られ支配の象徴に成る婚姻は屈辱的だった。

 一部の国民からは抵抗せず婚姻を受け入れた事に「女王の様に戦え」などと侮辱された少女は弱音を吐かず己の反抗できぬ弱さで抱く悔しい気持ちを抑えて耐える。帝国式で行われた婚姻の儀式を終えた少女支配者の妃に成った。


伝統

 王国の伝統を廃して帝国の色を強める方針を耳にしたは「民の心を疎かにすれば反乱を招く」など尤もらしい理由で支配者を説得して伝統を残そうと躍起に成った。支配の象徴は私で十分だと主張して。

 要求するなら価値を示せとに要求した支配者元王女の力量に期待する気持ちを隠している。

 期待せず挑発的な態度の支配者を見返したいは歴史から伝統を残す価値はあると支配者に説いた。

 残す必要性を認めた支配者は価値が有ると判断した伝統を残す修正案を部下に作らせた。

 王国には無情だが話が通じる支配者の事を「帝国色に染めてやる」的な人物像に決めつけていたは己の浅はかさを恥じた。加えて機会を与えられた感謝はしているが夫だとは認めたくない。

 今回の件は一つの伝統に限られた事だが伝統に限らない事でも帝国の益に成ると説得できれば王国の色を残す事が出来ると思ったは小さな希望を抱いた。


終わり 


続けるなら……。


恋に関して

 AはBに恋したくない。支配の象徴で妃のAが夫で支配者のBに屈し(恋し)たら、帝国の支配を受け入れたと見られるとAは思っている。


大まかな流れ

 文化を守りたいAが原住民と力を合わせて価値を示す。時折、帝国人の力も借りる。

 一部では裏切り者と思われるAが武装蜂起に巻き込まれた所をBに助けられて恋がなど。

 後は、支配される前にAの婚約者だった人物との三角関係的な絡みなどが出来るかも。

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