第56話 神魔王会談?(前編)

 アオイ:東雲検事局長は目的を果たし地獄界へ帰った後に入れ替わりで天界より神王様が来国してきました。果たしてその神王様とは?


 魔界時間20:00 帝都テッコウ 温泉旅館


 フルーツ牛乳を飲むイザベラ


 イザベラ:やっぱりお風呂上がりのフルーツ牛乳は格別だわ♡


 ???:魔界の温泉は初めてだから楽しみね♪


 ???:あ〜い♡


 イザベラ:(天界の女神様とは珍しいわね。もっとも、女神様は女神様でもの方だけど)


 ???:狐の耳に9つの尻尾、尻尾の真ん中の付け根の王冠のレリーフが施された飾り。ヘルベルト帝国のイザベラ・ヘルベルト様とお見受けします。


 イザベラ:そちらこそ、探偵超大国ディテクティ連邦のシャーロット・ドイル大統領閣下とそのご令嬢、ポワロ・ドイル様ではありませんか?


 シャーロット:身分を隠して名乗ってもいないのによくお分かりで♪


 イザベラ:軍師は情報が命。ましてや、天界宇宙に巣食う巨悪を倒して天界宇宙の改革を掲げるフィローネさんのお仲間なら真っ先に調べていますから♪


 シャーロット:今日この魔界に来たのは他でもありません。貴女に会いに来てどのような方かを知りたかったからです。


 ポワロ:あ〜、う〜・・・ばぶぅ! 


 シャーロット:え?『挨拶はそれくらいにして早く温泉行きたい』ですって?

 

 ポワロ:あいっ!


 シャーロット:そうね、魔界の温泉楽しみにしてたものね。


 イザベラ:私は部屋に居るのでゆっくりしてください♪


 シャーロット:ではお言葉に甘えさせてもらいます♪


『1時間後』


 シャーロット:お風呂上がりのコーヒー牛乳は最高だったわね♪


 ポワロ:あい〜、うっきゅう♡


 シャーロット:お風呂上がりのミルクは格別だったって?そうね〜♪イザベラさんのお部屋何処だったかしら?


 ポワロ:ばばぶばっ!あ〜う〜うぶ。  


 シャーロット:あっ!そうそう。VIPエリアの菊の間だったわね。


『菊の間』


 アサギ:陛下、シャーロット様がお見えになられました。


 イザベラ:お通しして。


 シャーロット:おじゃましま〜す。


 ポワロ:ばぶぅ〜♪


 イザベラ:さ、こちらへどうぞ♪


 座布団に座り辺りを見回すシャーロット


 イザベラ:和風建築は初めてですか?


 シャーロット:高天原で一度見たことはありますが、温泉旅館自体は初めてで。そういえば部屋に通された時テーブルにお茶とお菓子がありましたけど、温泉旅館のウェルカムドリンク的なものですか?


 イザベラ:いえ、温泉に入る前に必ず必要なものでして。極端な空腹状態で入ると貧血に陥り易く、人によっては低血糖状態に陥るからなんです。温泉に入ると意外とカロリーを大量消費するのです。それは、10分のウォーキングに相当すると言われてます。


 シャーロット:あのお菓子にはその様な意味があったんですね。それにしてもお詳しいですね。 


 イザベラ:好きなものほど追求したくなるものです♪さて、貴女に聞きたい事が・・・


 テーブルの饅頭に手を伸ばすポワロ


 シャーロット:ダ〜メッ!この前一個一口でいって喉つまらせかけたでしょ!


 一口サイズにちぎって渡すシャーロット


 シャーロット:はい、どうぞ。で、なんでしたっけ?


 イザベラ:貴女に聞きたい・・・


 時計を見て慌てるシャーロット


 シャーロット:えっ!もうこんな時間⁉︎すみません、そろそろこの子がオネムの時間なので。


 イザベラ:では話の続きは明日にしましょうか。


 後編へ続く・・・





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