聴きあきたように嚥下して

聴きあきたように嚥下して

聴きあきたように嚥下して

吐き出すものは濁った決壊

触るのも見るのもおぞましく

手におえないと投げ出してみて、

坂道の下にはそんなものはまあ、ない。

見飽きたように見下して

読みあいてまた書きなぐり

誰もお前に用はない

まったくの正論、「ご清聴ありがとうございました」。

黄泉には夢と希望と砂糖

現世に置き忘れた破滅

だめになったらいいと思った

だめになるべきだろうと思った

四言律詩はまどろんで

麻酔の中で毒となす

冷めない夢なら、死で十分

朝が来るぞほら銃殺刑。