第86話 美食の女神様と暴食貴族
ユリカ:ホイホ〜イ、ユリカだよ〜♪突然だけど、世の中には水と油って言葉があるっしょ?いわゆる相入れぬ感じのやつ。今回はそんな2人が鉢合わせするお話なんよ。
魔界時間11:19 首都レストランテ 食材通り
ミリア:今日は何作ろうかな〜♪
八百屋の前まで口論になる女神と店主
???:何で無いのよ!師匠はこの国の八百屋なら何処にでも売ってるって言ってたのよ!
店主:だ〜か〜ら!肝心のトメロンが入荷されてないからこちとら売りたくても売れねぇんだって!
ユリカ:おんや?何か揉めてるね、そもそもトメロンっていうのは人界の地球で言うところのトマトとメロンを掛け合わせた様な野菜だよ。程よい酸味と強い甘みが特徴なんよ。
ミリア:あれ?ポセイドン様だ。何してんだろう?
従者:控えよ魔族の平民!このお方を
店主:やっかましい!何処の
2人の口論に割って止めに入るミリア
ミリア:ストーーップ!他の人達に迷惑だから2人とも落ち着いて!
店主:おおっ!ミリアちゃん!聞いてくれよ、このお客が無い物を売れって聞かないんだよ〜。
ミリア:ポセイ・・・
ローザ:ああん?
ミリア:じゃなかった!ローザ様、ローザ様のお求めのトメロンは上は1個7億ヘルネスする超高級品種から1個70ヘルネスのお手頃価格とピンキリがありますけと、どれをお求めですか?
ローザ:え?え〜・・・っと、どれだっけ?
従者:私に聞かれましても。
ミリア:小雪ちゃんに聞いてみては如何でしょうか?
ローザ:おっ!ナイスアイデア♪
小雪と通話するローザ
小雪:なんだべ?どしただか?
ローザ:師匠、師匠が欲しがってるトメロンってどんなやつでしたっけ?
小雪:・・・はぁ。ローザ、おんめまた人の話ちゃんと聞いてなかっただな。オラはトメロンはあちこちで品切れになってるからトメイクを買ってけろって言っただよ。
ローザ:すんません。
ミリア:それにしても、どうしてトメロンが品薄なんだろう?
店主:俺が聞いた話だと、どうもベルゼブブ公爵家が買い占めているらしいんだと。
ミリア:マリアンヌ様が?
???:失礼ね、私はそんな事してないわよ!
小雪:おっ!マリアンヌ姉ちゃんだべ♪
マリアンヌ:小雪ちゃ〜ん♡
ローザ:で、どうなのよ?実際のところは。
マリアンヌ:どうもベルゼブブ公爵家の使いと称して買い占め行為をしてる奴がいるらしいわ。
ミリア:でもそれって国際独占禁止法で買い占め行為を行おうとすれば国家なら魔王に、貴族なら当主に、企業なら事業主へ直に確認の連絡をして間違いないと確認できてようやく買い占め出来る仕組みになっている筈ですよね?
マリアンヌ:ええ、そうよ。
ローザ:じゃ、アンタが承認したって事じゃないの?現にこうして品薄状態なんだから。
マリアンヌ:やれやれ、確かな証拠も無しに決めつけるなんてこれが天下の14天界王様と思うとねぇ。
ローザ:あ?喧嘩売ってんの?
ローザの苛立ちに応じるかの様に雨雲が現れる
従者:ロ、ローザ様!怒りでこの国を海に沈めるおつもりですか!
マリアンヌ:あら、私はいつでも受けて立つわよ?
従者:ベルゼブブ公も
ユリカ:あわわっ!一触即発ムードだ・・・およ?
小雪:ローザ!おんめ、いい加減にするだ!
ローザ:でも師匠〜!
小雪:言う事聞かねぇと、溶き卵まぜまぜの刑だべ!
ローザ:まぜまぜ系のお仕置きだけは勘弁して〜!
マリアンヌ:や〜い、怒られてやんの♪
小雪:マリアンヌ姉ちゃんもお仕置きだべぇ!
マリアンヌ:おうぇ⁉︎
小雪:マリアンヌ姉ちゃんはコレだべ。
手帳を出す小雪
マリアンヌ:ちょっ!小雪ちゃん何でソレ持ってんの⁉︎
小雪:オラまだ字が上手く読めねえべ。だからここでユキに読んでもらうだ〜よ。
マリアンヌ:そ、それだけはやめて!
小雪:ユキ。
ユキに手帳を渡すユキ
ユキ:
通話を強制終了させるマリアンヌ
マリアンヌ:フーッ!フーッ!フーッ!あ、危なかった!
再び小雪から通信が入る
小雪:何で切るだか!
マリアンヌ:朗読だけは勘弁して!
ミリア:小雪ちゃんのお陰でなんとかおさまりそうだね♪(それにしてもマリアンヌ様の名を
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