二十八話目~たける視点~
━━あっという間に俺達は高校生活最後の日、卒業式を迎えてしまった。
クラス全員、式中必死に涙を堪えながら臨んでいた。
しかし、全員で構成詩を言う時、言っていく毎に泣き声が少しずつ増えてきて、最終的にはみんなが泣いていた。
俺は...
“高校生活は大変な事が多くあったがとても楽しかった”
と心の底から思っていた。
卒業式の後は、クラス全員で一人一人の卒業アルバムにコメントを書いて行っていた。
『今まで楽しかった!』
『これからもよろしく!』
『いつまでも仲良くしような!』
など、沢山のコメントを貰った。
その後、俺達は解散した。
俺はきよみと一緒に帰路についた。
「もうこれで高校が終わるのか...」
「そうだね...」
「俺は専門学校行くけど、きよみはこれからどうするの?」
「うーん...まだ何も決まってないんだよね...」
「え、それはやばいじゃん」
「うん...」
なんだと、きよみはまだ進路が決まってなかったのか...
きよみは頷いてすぐ俯いてしまった。
落ち込んでるな...
俺はそう察し、きよみの肩を叩いてこう言った。
「悲観することは無いよ、きっと見つかるよ、きよみを受け入れてくれるアイドル事務所」
「そうだといいね」
俺の言葉を受けたきよみは少し明るくなったが、まだ落ち込み気味な様子だな。
━━きよみがちゃんとアイドルになれると良いけど...
不安はまだ#募__つの__#るばかり...
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