クリスマス番外編二~きよみ視点~
━━━クリスマス番外編一の続き
───そこから、たけると私は私が行くと行っていたどこかへ歩みを進めていっていた...
そして、歩みを進めていく内に私の心は跳ね上がっていっていた。
(ふふふ、あともう少しでサイターマランドに着く。たける、どう思うかな...)
私は計画している所、サイターマランドへたけるを連れて行っているが、たけるがどう思うかを考えていた。
「...み?...よみ?きよみ?」
「あっごめん、何?」
「何か呼吸が荒いけど大丈夫?」
「え、あ...うん、大丈夫だよ」
私は思案に頭を巡らせていた為、たけるに呼ばれていることに気が付かなかった。
呼吸が荒くなっていたようで、そのことを指摘されてしまった私は大丈夫だと答えた。
それに対し、たけるは「良かった」と安心していた。
「あっ...もう着いてた」
「あっもしかしてここ?」
「うん!そうだよ!」
きよみは気が付くともう目的地に着いていた。
つい口が滑ってしまった
「サーイーターーマーラーンードー!」
「普通にサイターマランドで良いじゃん」
「そっか...そうだね」
私が伸び良く言うと、たけるは恥ずかしそうに突っ込んだ。
ショックだったから、俯きながらそう答えた。
「...あっいや...その、きよみが嫌いで言った訳じゃないからね?」
「...そう?」
「そうだよ!」
「じゃあ私をギュッてして...」
私の反応に驚いたらしく、たけるは慌てて説明をした。
私はその説明に対して『あえて』ハグを求めた。
ギュッ...
私の要求に答えてくれ、たけるは私を強く抱きしめた。
ハグはしばらく続いた。
「ありがとう、もう良いよ...」
「うん...ごめんな?」
「ううん、大丈夫」
私は押し退けるようにたけるのハグを#解__ほど__#いた。
たけるは申し訳なさそうに謝るが、別に気にしてはいないから大丈夫だと答えた。
それに対したけるは「本当にごめん」と再度謝っていた。
「さて、行こ?」
「うん、分かった。」
涙を拭いながらそう言うと、たけるは頷いた。
それから、私達は入口に向かった。
「いらっしゃいませ、学生さんですか?」
「はい、高校生二人です。お願いします」
「分かりました、2600円です。」
「じゃあ、3000円からお願いします」
「はい、じゃあ400円のお釣りです、どうぞお楽しみください」
「はい、ありがとうございます」
入場手続きを進めて入場して行った。
「じゃあ、まずどこに行くの?」
「じゃあ、コーヒーカップに乗ろうよ」
「そうだな」
たけるが周りを見渡しながら言うと、私は近くにあるコーヒーカップを指さしながら答えた。
私達はコーヒーカップに乗ると二人でコーヒーカップの中心にあるハンドルらしき円を握り、回り始めるとハンドルらしき円を回し始めた。
回り終わったので降りた。
「あー、楽しかった!」
「そうか?それは良かった」
私はまるで子供のようにはしゃいでいたのだろうか、たけるは微笑みながら答えた。
「次はどこに行く?」
「次は...メリーゴランド!」
「メリーゴランドね、分かった!」
たけるが次をすすめると私はメリーゴランドを指さしながらそう答えた。
私達はひとつの馬に一緒に乗った。
前に私、後ろで私を抱きしめながらたけるが座っている。
グルグルと馬が回り始めた。
私達は上下に動く馬に揺られながら回っていた。
「なんか目が回りそう...」
「大丈夫?」
「#ボソッ__たけるさんがいるから大丈夫...__#」
「え?」
「いや、やっぱ何でもない...」
私がそう言うと、たけるが心配してくれた。
嬉しくなった私は小声で答えると、たけるは聞こえず聞き返すがきよみは恥ずかしくて再答出来なかった。
そして、しばらくすると、メリーゴランドは止まり、私達は降りた。
「ギュルルルル」
突然そんな音が聞こえてきた。
「え?」
たけるが、驚いて言うと
「ごめん、今の私...」
私は赤面しながら答えた
「あ、ああ...お腹すいたんだね」
「うん...」
「何食べる?」
「じゃあ...ムスバーガー!」
「あー、ムスバーガーね、行こか」
「うん!」
たけるの問いに私は恥じながら答えた。
たけるが何が食べたいのかを聞くと、私は目の前にあるムスバーガーを指さしながらそう答えた。
そして私達はムスバーガーに入っていった。
「いらっしゃいませ~、食べて行かれますか?持ち帰られますか?」
「食べて行きます」
「わかりました、ご注文はお決まりですか?」
「...何にする?」
「じゃあ、私はサイターマバーガーセットで」
「じゃあ俺はスパイシームスセットで」
「では、サイドメニューとドリンクをお選びください」
「私はポテトとコーンスープで」
「じゃあ俺も同じので」
「ありがとうございます、合計で2560円です」
「では、3000円からよろしく」
「はい、では440円のお釣りです。出来上がるまでお待ちください、整理券は777番です」
「はい」
私達は二人で選んだ後、たけるがサッと会計を済ませた。
「いいの?私の分払おうか?」
「良いよ、そんなこと気にしないで、あとこれ、さっきの入口の時のお金、渡しとく」
「そんなこと気にしなくても良いのに...」
「いいってば」
「良くない」
私達はお金を渡す、受け取らないで言い争い始めた。
しかし直ぐに折れたのはたけるの方だった。
「分かった...」
「入場料は私が好きで払ったんだから気にしなくて良いんだよ?」
しょんぼりとしながらたけるはそう言った。
それを見かねた私はたけるにそう言った。
「そう?」
「そうだよ」
「あ、あのぅ...お客様?」
「あ、はい、なんですか?」
「お呼びしたんですが...話に夢中になられてたみたいですね...?」
「あ、すいません...受け取ります」
話に夢中になっていた私達は店員によって一旦話を止めた。
私達は店員に謝った。そして頼んだものをたけるが受け取った後に、周りを見ると迷惑そうに私達を見ている他の客がいた。
私達はその人たちにも謝って、二階へと上がって行った。
───
「ごめん...」
「え?何が?」
「周りに注目させちゃって」
「良いんだよ、元はと言えば私が言った事が原因だし...」
「ほんとにごめん」
二階に上がり、私がサイターマバーガーを食べているとたけるが謝った。
私は別に気にするつもりも無かったから良いよと答えた。
それから私達はバーガーを食べていた。
他愛のない話をしていた...
私達はは食べ終わると直ぐにムスバーガーから出てからある所に向かった
───ゴーカート入口
「ゴーカートかぁ...」
「あー、確か初めてだったっけ?前回来るのが初めてだった筈だから」
「うん、初めてだよ」
私達はゴーカートに乗った後たけるが話し始めると、私はそう返した。
そして、私達はたけるの運転のゴーカートで走りまくった。
ブゥウウウウン...ガンッ!
しばらく走っていると二人のカートは壁にぶつかってしまった。
「あ!大丈夫!?」
「う...うん、大丈夫...だよ」
私がふざけてハンドルを回したせいだ、たけるはすぐ私の心配をしてくれた。
私は驚き、気が動転していた。
「もうゴーカート辞めて他のにしよっか...」
「うん、ごめん...」
たけるがそう言うと私は頷いた。
私達のカートは入口の停車位置に止めた。
私達はカートから降りた。
「さてと、気を取り直して...次は何をする?」
「...あれ」
「あー、うん。分かった」
たけるが聞くと私は真っ先に観覧車を指さして答えた。
私達は観覧車に乗った。
そして、観覧車が回り始めた。
「ふぅ...色々な事があったけど、今日一日をありがとう。楽しかったよ」
「そう言って貰えると嬉しいな」
たけるが私の方を向いてそう言った。
私はほほえみながらそう答えた。
「今年は何かと色々な事があったね」
「そうだな、何かと、色々と」
「例えば?」
「まぁ、俺の家に叔父が盗みに入った事かな...」
「...そうだよね」
「...知ってたんだ?」
「うん、まあね、次の日に私、交番に呼ばれたもん」
「あー、そうだったんだ」
私は過去を振り返るため、目を瞑りながらそう言うと、たけるは頷きながらそう返した。
たけるが銀行手帳についての話を始めた。
私は知っていたよと言って頷いた。
知っていることにやや驚いていたたけるが苦笑いで聞いてきたから、私は俯きながらそう答えた。
そんな姿を見たたけるは、はっとして私を見ながら会話を一旦閉じた。
そして、観覧車が頂上に近づいてきた、もう外は暗くなっていた。
私は外にあるイルミネーションを見てこう言った
「わあぁ!綺麗!見て!イルミネーションだよ!」
「おぉ、確かに綺麗だな!でも...」
「!?」
「一番綺麗なのはきよみ、君だよ」
たけるはそれに対して肯定した後に私を外からたけるの方へ手で向けさせ、キスをしてからそう言った。
「ありがとう...」
照れた私は両手で顔を隠していた。なぜなら顔がとろけていたからだ。
そして、私たちが乗っている観覧車が下に降り始めた。
私達はそれから乗っている観覧車が一番下へ降りるまでイルミネーションを一緒に見ていた。
「さてと、帰るか?」
「うーん、そうだね」
そして私はサイターマランドを出た。
「ご利用ありがとうございました~、またのご#来__らい__#ターマをおまちしておりま~す」
「「ありがとうございました」」
後ろから出入口嬢の声が聞こえた。
私達はお礼の言葉を返した。
「じゃあ、家まで俺、送るよ」
「良いの?ありがとう」
「良いよ良いよ」
たけるが私を家まで送ると言ったため、私はまた顔がとろけなかまらもそう返した。
そして、私達はは私の家に向かって行った。
───中間地点らへんでたけるがふと携帯会社『Oh you』を見つけた
「あっ、そう言えばきよみってさ、携帯持って無かったよね?」
「あ、うん、覚えててくれたんだ...」
「どうせなら、携帯、していこっか?」
「えっと...お金は?」
「俺が払うよ」
「えぇ...私が払うよ」
「じゃあ、一緒に払おう」
「それいいね!じゃあそうしよう!」
たけるが契約することを勧めて来たので、私は支払いはどうしようかと悩んでいた。
すると、たけるが二人で払おうと言い出した。
なんと、流れで私も賛同してしまった。
そして、私達は契約の手続きを終わらせて私はスマポを手に入れた!
密かにたけるも自分の携帯を契約していたようだ。
そして、(新しい)たけるの携帯と電話番号を交換した。
そしてついでにLOINを登録して、それも交換した。
私達はそれから私の家に向かって行った。
そしてしばらく歩くと、私の家に到着した。
「着いたね」
「そうだね、ありがとね」
「うん、おやすみ」
「おやすみ、気を付けてね」
「あぁ...そうだ、今日の携帯の契約は俺からのクリスマスプレゼントって事で、メリークリスマス!」
「ありがとう!実はね、今日のサイターマランドに誘ったのは私からのクリスマスプレゼントなんだ。前回たけるさんをサイターマランドに連れて行った時にとても楽しそうだったから、また連れて行きたいなって思って」
「そうだったんだね...ありがとう!」
「じゃ、おやすみ!」
そして、たけるは帰路に着いた。
───そして、その後...
きよみ
┏━━━━━━━━━━━┓
┃こんばんは! ┃
┃ちゃんと送れてるかな?┃
┗━━━━━━━━━━━┛21:32
既読
たける
┏━━━━━━━━━━━┓
┃おお!こんばんは! ┃
┃安心して、届いてるよ!┃
┗━━━━━━━━━━━┛21:33
既読
きよみ
┏━━━━━━━━━━━┓
┃よかった!ありがとう!┃
┗━━━━━━━━━━━┛21:33
┏━━━━━━┓
┃寝ちゃった?┃
┗━━━━━━┛21:38
┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃(」゜Д゜)」オ────イ!! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛21:45
既読
たける
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ごめんごめん、お風呂入ってた(笑)┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛21:48
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃あ、今度はきよみが寝ちゃったかな...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛21:56
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃あー、寝ちゃったね、これは。おやすみ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛22:23
そして、たけるも就寝した...
───それからすぐ。きよみの家では...
「ホーーッホッホーー、メリークリスマス」
サンタクロースがきよみの部屋にプレゼントを置きに来ていた...
「ん?これは...」
サンタクロースはきよみの部屋の机に置いてあった手紙とプレゼントを見つけた。そこには...
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃サンタさんへ ┃
┃ ┃
┃メリークリスマス、元気ですか? ┃
┃私は元気です。寒いですけど... ┃
┃どうか、私の彼氏、たけるさんに ┃
┃このプレゼントをあげてください ┃
┃お願いします。 ┃
┃ ┃
┃きよみより ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
「ホーーッホッホーー。この子は心優しき良い子じゃな、この子の願いを聞き入れようじゃないか」
サンタクロースはそう言い、そりに乗ってたけるのプレゼントをひとつ足してたけるの家に向かって行った。
そして、サンタクロースはたけるの部屋に入り、プレゼントを置いた。
「ホーーッホッホッホーーー、メリークリスマス!」
そう言ってサンタクロースはプレゼントを置いた後、輝く夜闇に消えていった。
~クリスマス番外編 おしまい~
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