閑話 ある手記の詩篇
Ⅰ
あまり私は世界を知らない。覚えていることもできない。そのため、何かを語ることもできない。けれどもこれだけはわかる。誰かが今なお何かを失っている。失ったものが何か、人間は分からない。失ったものは、何かわからない。
Ⅱ
これは本当に私の独り言であって、誰かに聴かせる類の物では決してない。人間は、社会に住んでいるように見えて、実はそうではない。社会という括りの中でない場所で、私は今までに一人だけ人間を見たことがある。
Ⅲ
お金より大事なものがあります
それは
_人人人人_
> 権力 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
Ⅳ
煙草が美味しい美味しいって言っている人は見かけるけど麻薬を美味しい美味しいって言っている人はいない気がする。第一麻薬使っている人を見たことがないので当たり前である。
Ⅴ
スクールカースト最上位者は最上位者にしかなれないと思っている。逆に上位者は下に下ろうとしても恐らくそれはむずかしいのではないか。そう考えると最下層にいるのもまんざら悪いことではない気がしてくる。スクールカーストの最上位になる夢を見たら悪夢になるだろう。身の丈を知らずに変な夢を見たくはない。
Ⅵ
全て知ることなどできない。逆に知ろうとしたことを何も知ることなく終えることもできない。知ろうとしたことを失うことはあれど。
Ⅶ
人の本性程わからないものはないし、環境でも随分変わりそうなものだが、心底のところはそこまで変わらない。
Ⅷ
カップルよりもひとり身はきっと自由で淋しい。御金は失わない代わりに、それだけの出費で得られる重要なものを失っている。
Ⅸ
人間はもしかしたら死の恐怖ではなくあこがれを持っているのかもしれない
Ⅹ
これで終わり。
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