一月、冬

朶骸なくす

はじまりは早く遅く

気づいたら白い息が漏れ出す

それは年を跨いだ瞬間ではなく

年を越しても続く寒さの表れだ

続いているのだと教えてくれる

去年も今年も違うようで違わない

ただあるものがないだけで

人は簡単に喪失感を味わって

世界一不幸で、世界一幸せだと思う

違うのは不幸で、違わないのは幸せ

不幸は不均等で、幸せは選ぶだけ

だけれども

やっぱり不幸に酔いたいし

やっぱり幸せに夢みたい

実行と諦めが折り重なる

はじめ

それは早く、遅く

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