第116話 反省の莉音さん

 ミナミ:人間の皆さんこんばんは、ナレーターのミナミです。茶太郎ちゃんと白折ちゃんのホッコリするお話の間、叔母であるレティアさんからお説教されてた莉音さ、ん。一体どんな内容だったのでしょうか?


 魔界時間21:24 レティア自室


 正座する莉音


 レティア:まったく、貴女という人は!100歩譲って剣の道を極めるための修行は良いとしましょう、ですが自分の部屋を掃除するくらいの時間はあったと思うのだけど。


 莉音:・・・


 レティア:それに貴女は今や一国の魔王なのです、少しは国家元首としての自覚はあるのですか?


 莉音:無論、あります!


 レティア:なら自分の部屋くらい自分で片付けなさい!聞けば言い寄る女性を拒むわけでもなく手当たり次第抱いてるそうじゃないですか、結婚するなら先ず公の場で結婚会見を開いて国民の皆様や貴女のファンの方々に報告するのが筋というものではないですか?


 莉音:仰る通り。


 レティア:結婚するならそういうのは謹んでもらわないと叔母である私を始め親族の方々に迷惑がかかるものと心得なさい!


 莉音:は、はい。


 レティア:バイセン共和国で頂いた茶摘蛾の幼虫の白折ちゃんだって結局は結莉ちゃんが面倒見てるじゃないの、お世話するなら責任持ってやりなさい!


 莉音:はい。


 レティア:結婚するとは言うけど貴女、日取りとか両家や友人知人はどれくらい招待するのかとか決めてるの?


 莉音:そ、それはまだ・・・


 レティア:呆れた。まぁ、そんな事だろうとは思ってました。招待するからには遠方の方々とかは交通費や宿泊費とかも考えておかなきゃ駄目よ、交通費や宿泊費を相手に出させるなんて論外!招待する側はそこまで視野に入れておかなきゃ駄目。


 莉音:はい。


 レティア:夫婦なんだからカロンさんも手伝ってもらうのは良いけど、新郎である貴女がリードするくらいの度量がなければいけないわ。国家元首クラスの結婚だから夫婦だけでは無理なのは分かる、だからその辺は貴女の国の各省庁で役割を分担してやりなさい。


 莉音:承知した。


 レティア:もう貴女1人の身体じゃないんだから、魔王になる前みたいに思い立ったが修練とか試合なんてのは駄目よ。


 莉音:流石にそれは・・・


 レティア:い・い・わ・ね?


 莉音:は、はい。


 レティア:結婚して夜の営みをする内に子供が出来たらそれこそ、フラフラとしてられないんですからね。


 莉音:・・・


 レティア:返事は?


 莉音:き、肝に銘じておきます!


 レティア:宜しい♪






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