第6話スポーツの国のオリンピア王

 アオイ:人間の皆さんの世界にもオリンピックってありますよね?実は魔界にもアスリートの国があるのです。莉音様の魔王になって最初の国土争奪戦争の相手がコンタクトをとってきました。


 魔界時間8:56 首都太刀神 皇城


 梨花:皇王陛下、メダリオより通信が入っております。


 莉音:メダリオ?


 梨花:オリンピア王国王都ですよ。


 莉音:オリンピア王国、国民全員が何かしらの競技の選手というアスリート超大国だったな。いいだろう、繋いでくれ。


 謁見の間中央の宙に浮く液晶モニターに映るドレイク


 ドレイク:精進してますかー!鍛錬してますかー!強く清き心は健全な肉体から生まれる!いくぞー!1・2・3・・・


 アオイ:こちらの暑苦し・・・失礼、熱いお方はオリンピア王国魔王、ドレイク・オリンピア16世です。


 トレーナ宰相:ストーーーップ!陛下、それ以上はいけません‼︎


 アオイ:そしてこちらはオリンピア王の腹心トレーナ・ストレック宰相です。


 ドレイク:うむ!さて、貴国は未だ国土争奪戦争の対戦国が決まってないとお見受けする!そこで我が国が初の対戦国に立候補しようと思うのだが・・・どうですかー!


 トレーナ:陛下、いい加減しないと王妃様と人界の某プロレス団体に本気で怒られますよ。


 ドレイク:それは困る!


 梨花:(うわ〜、絡み辛っ)


 莉音:申し出有り難く思いますが、我が国は未だ国土争奪戦争が出来る条件を満たしておらず、直ぐにはお受け出来ません。


 ドレイク:それは承知の上、勿論今直ぐ受けろとは言わん。貴国が条件を満たせるよう残り4人の閣僚候補の情報を授けようではないか!


 莉音:それでは貴国にメリットがないように思いますが?


 ドレイク:メリット?メリットはあるぞ!貴国と対戦出来るという最大のメリットがな!余はより強い魔王の治める国と対戦したい。己を高めるなら弱き国と対戦してもつまらん!貴公も武芸を嗜む身なら分かるであろう?


 莉音:確かに愚問でしたな♪


 ドレイク:見たところ貴国は国力は充分、残る条件は最低5人の閣僚を入閣させる事。これさえ満たせば我が国に挑める。故に情報を提供する!


 莉音:その情報、有り難く頂きます♪


 ドレイク:それで良い!ではその時改めて宣戦布告させてもらおう♪


 莉音:お待ち申し上げております!


 通話を切るドレイク


 梨花:嵐のような方でしたね。


 莉音:どこまでも正々堂々としたスポーツマン精神の御仁だな♪


 梨花:皇王陛下の好きそうなタイプですね♪


 莉音:うむ♪さて、先ずはこの者から探してみるか。


 梨花:場所は・・・スイートフル王国か。


 莉音:早速出国の準備をしよう。


 梨花:お手伝いします♪


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