最終話:メインプレイ:ミドル1

GM:ではミドルです。引き続きUGNバディのシーンからです。連続になってしまいますが、登場をお願いします。


クラウ:シーンイン! (ころころ)3点上昇、48%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)5点上昇、52%!


GM:君たちとユピテルは取材の打ち合わせのため、テレビ局の応接室に集合しているところです。


ユピテル(GM):「うふふ、嬉しいわぁ。一緒に良い番組を作りましょ♪ じゃあまずは全体方針の打ち合わせを――」

クラウ:「うむ。では早速だが、こちらから一つ提案があるのだ」

ユピテル(GM):「あら、良いわねその積極性。嫌いじゃないわッ!」

クラウ:「ありがたい。お主、F都を騒がせているRメモリというアイテムの存在を知っておるか?」

ユピテル(GM):「Rメモリ……風の噂程度には聞いた事があるわね。それが?」

クラウ:「うむ。UGN上層部の発表では事態の沈静化が進んでいるとされているが、実はそれが全てではない……興味を引かれぬか?」

ユピテル(GM):ピクッ 「……へぇ? ちょっと詳しく聞かせてちょうだい? もち、オフレコで」

ロボ子:「決まりだね」

クラウ:「良いだろう。事の真相はこうだ」 かくかくしかじか


 クラウとロボ子の説明を聞いて、ユピテルは納得したように頷く。


ユピテル(GM):「なるほどね、あなたたちの言いたい事はわかったわ。UGNですら手を引く程の案件、確かに特大スクープの匂いがするわね。けどそれ、組織の意向じゃないわね?

 うちの番組に出演するヒーローには、UGN関係者も多いわ。あんまりUGNの方針を度外視したリーク情報で番組を作るのは……うーん……」


GM:鋼鉄の顎に手を添え、悩む素振りを見せるユピテル。だが君たちも、このチャンスを逃すわけにはいかない。

 あとひと押しが欲しい、というわけで、判定をお願いします。




◆判定『ユピテルの説得』

 <交渉> 12

※二人の達成値が合計12以上になれば成功。足りなければシーンを改めて判定続行。




UGNバディ:<交渉>……だと……(両人とも【社会】1である)

クラウ:GM、判定について提案なのだが。

 クラウはイージーエフェクト《フェイマスヒーロー》を取得しておる。活躍がただちに知れ渡るという効果だ。これを、ショウアップヒーローを媒体に使用するというのはどうか。

 視聴率、凄いことになるぞ(悪い笑顔)

ロボ子:僕からはそうだな、僕らが放送をジャックした体でVTR流してもらえないかな、なんて。

クラウ:良いアイデアだが、ロボ子の今後のヒーロー活動を考えるとそれはマズいな。

 ではGM、財産ポイントの使用解禁を提案したい。マネーパワーで番組制作の資金援助する的なアレで。


GM:ふむふむ。ではそうですね。お二人の提案をまとめまして、難易度に-4。さらに財産ポイントの使用を認めましょう。

 これで、難易度は<交渉>で8に変更ですね。


クラウ:ありがたい。では参るぞ! (ころころ)達成値5!

ロボ子:行っくよー。(ころころ)達成値9!


GM:合計達成値8を突破しましたね。おめでとうございます。


ロボ子:「ショウアップヒーローは、皆とヒーローのための番組。ユピテルの放送で、世界を丸ごとヒーローにしたいとは……思わない?」

ユピテル(GM):「あら……私を口説こうっての?」

ロボ子:「うん、その通りだ」

クラウ:「無論、タダでとは言わぬ。家の名は出せぬが、個人的なスポンサーとして資金提供も考えよう。

 それに、考えてみてほしい。

 ショウアップヒーローは、力を持たぬ民草を勇気づけるためのもの。情報を隠蔽し、苦しむ人々を見捨てる者たちを……ヒーローとは呼べまい?」

ユピテル(GM):「ふふ、直球ね。嫌いじゃないわ、そういうの」

ロボ子:「僕らとユピテルなら、出来る」


 クラウとロボ子の言葉を聞いて、ユピテルは大きく膝を打つ。


ユピテル(GM):「……わかった! あなたたちの本気の思いは、確かに伝わってきたわ。

 ヒーローが信じる正義を貫こうとしてるんだもの。それをサポート出来なくて、何のための番組かって話よね」

 そう言って、ゴツいマニピュレーターをクラウたちに差し出す。

「OK、ショウアップヒーローは、あなたたちの裏切りに乗ったわ! ここからは一蓮托生ね、よろしく」

クラウ:「感謝するぞ、ユピテル。よろしく頼む」

 差し出された手を、迷いなく握る。

ロボ子:「ありがとう! 一緒にやろう、ユピテル!」

 握られた二人の手に、僕も右手を添えるよ。


 協力者を得たUGNバディは、信じる正義を成すために、F都へと舞い戻るのだった――。

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