最終話:メインプレイ:オープニング3

GM:次はUGNバディのオープニングです。シーンインお願いします。


クラウ:シーンイン! (ころころ)4点上昇、45%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)4点上昇、47%!


GM:UGNバディは、Rメモリ事案から手を引いた上層部の決定によりF都から東京へと帰還した。

 そして今日、上司の“イレイザーヘッド”に呼び出された君たちはUGNの支部へと顔を出していた。


“イレイザーヘッド”(GM):「来たか。流石にそろそろ休暇をやるつもりだったが……次の任務がある。上の意向だ」

ロボ子:「うん、もう慣れたよ」

クラウ:「休暇詐欺もここまで来るといっそ清々しいな」

“イレイザーヘッド”(GM):「すまんな……具体的な話は彼女にしてもらう。入ってくれ」


GM:“イレイザーヘッド”の言葉に従い、執務室の扉が開かれる。入ってきたのは――。


ユピテル(GM):「あらぁ~! 噂には聞いてたけど、二人ともかわい子ちゃんじゃないの! 嫌いじゃないわッ!」


GM:なんということでしょう。一見すると長身のオネエ系タレントに見える(見えるのだ)そのロボットの姿に、君たちは驚く。

 彼女の名は『ユピテルD0-5』。人気ナンバーワンのヒーロー番組『ショウアップヒーロー』のプロデューサーだ。

 詳しい人物設定については、サプリRWのP.92をご確認いただくとして……ともかく、そんな有名人がいきなり君たちの眼前に姿を現したのだ。


ユピテル(GM):「はじめましてね。私はユピテルD0-5。気軽にユピテルって呼んでちょうだい?」

クラウ:「余はクラウだ。お主はショウアップヒーローの……我々に何用だ?」

ロボ子:「わー、何か親近感。ROBOT-5、ロボ子だよ。もしかして、僕たちを番組に?」


 以前の取材依頼では、クラウしか指名されなかった。それを考えれば、ロボ子の疑問は当然と言えるだろう。


ユピテル(GM):「ええ、単刀直入に言うわ。あなたたち二人を取材させてほしいの。

 間違ってたらごめんなさい。クラウちゃん、あなた、イタリア貴族ネロマニクス家のご令嬢じゃなくって?」

クラウ:「取材か……まぁ、そちらの言う通りだ。ほとんど勘当状態であるがな」

ユピテル(GM):「やっぱりそうなのね。実は、反オーヴァードの一大勢力であるネロマニクス家のご令嬢が日本でヒーローやってるって噂を聞いてね?

 番組プロデューサーとして、こんな美味しいネタを放っておく手はないと思ったのよ」

クラウ:「なるほどな。ふむ……」

ロボ子:「……! ねぇクラウ、これってさ」

クラウ:「うむ。上手く立ち回れれば、あるいは。一芝居、付き合ってくれるか?」

ロボ子:「お安い御用」 ぱっちりウィンク


 ロボ子の即答に、クラウは優しい笑みを浮かべる。いくつもの難事件を共に解決してきた二人の間に、多くの言葉は必要なかった。


クラウ:「ふっ。なんとも頼もしくなってくれたものだ」

 ユピテルに向き直り、言葉を続ける。

「よかろう。その依頼、確かに我ら二人が請け負った。番組を大いに盛り上げる事を約束しよう」

ユピテル(GM):「あら本当!? 嬉しいわぁ、ありがとう二人とも!」

ロボ子:「任せてよ。僕ら凄いんだから」

ユピテル(GM):「うふふ、頼もしいわね! 二人とも美人さんだから、きっとテレビ映えするわよぉ。

 それじゃ、具体的な話はまた後日に。一緒に素晴らしい番組を作りましょ!」

クラウ:「うむ! よろしく頼むぞ、ユピテル」

ロボ子:「ヒーロー活動、一歩前進だ。よろしくね、ユピテル」

ユピテル(GM):「期待してるわ、ヒーロー! それじゃ、ば~い♪」


GM:そう言い残し、ユピテルは嵐のように去っていった。


クラウ:「……さて、我らは動き出すぞ。そなたらも遅れを取らぬようにな」

 窓の向こう、遠方のF都に向け小さく呟く。


 ヒーローたちは、決意を胸に行動を開始する――。

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