第4話:メインプレイ:ミドル5

GM:次のミドルシーン。全員登場でお願いします。


ロジカ:シーンイン! (ころころ)10点上昇、91%! おふっ。

守矢:シーンイン! (ころころ)7点上昇、78%!

真白:シーンイン! (ころころ)6点上昇、77%!

クラウ:シーンイン! (ころころ)4点上昇、87%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)5点上昇、85%!


GM:ロジカが走り気味ですね……。

 マッドの怪人を撃破したヒーローたちは次のフロア(1F)へと到達しました。このフロアに待ち受ける障害はというと――。


老執事(GM):「……おや、マッドでは足止めになりませんでしたか。仕方ありません、歓迎しましょうヒーローの皆様」


 物陰から、穏やかな表情を浮かべた一人の老執事が歩み出る。


PC一同:老執事……!

クラウ:いいぞぉ。

ロボ子:絶対強い奴。

守矢:おじさん枠を賭けた壮絶な戦いが始まろうとしていた。


フィリップ(GM):「……ご老人。その言葉、あなたが従者の主ということですね?」

老執事(GM):「ええ、その通りでございます。老骨の力でせめて足止めをと思ったのですが。いやはや、ままならないものです」

クラウ:「一応、聞こう。投降するつもりは?」

老執事(GM):「…………(にっこり)」


GM:無言のまま、老執事は微笑を浮かべる。そこに強者としての気配はない。PCたち程の実力者ならばわかるでしょうが、彼自身に戦闘力はありません。


フィリップ(GM)「皆さん、警戒を……何か嫌な予感がする」 小声

ロジカ:「相手自身に戦う力はない。他に手段を用意しているということか」 小声

守矢:そうだな。GM、イージーエフェクトの《プロファイリング》を取得しているんですが、これで戦闘になるのか罠があるのか判明したりしませんか?


GM:なるほど。ではそうですね……戦闘にはなりませんし、罠の類も仕掛けられていません。ですが、相手がRメモリを所持しているのは確定と見ていいでしょう。


守矢:「ふむ、私が言うのも何だが老体に現場仕事は酷な話だ。どうかネ。ひとまず懐のそれを渡して引き下がってはくれないかネ?」

真白:「……お互い、無用な血を流したくはないでしょう」

ロジカ:「うむ、何でも暴力で解決しようとするのは良くないと私も思う!」

老執事(GM):「ふふ、流石の慧眼です。しかしお通しするわけには参りません。あの方の目指す理想郷のため、皆様にはここで倒れていただきます」


GM:静かに告げると、彼は懐からRメモリを取り出す。


『 テ ラ ー ! 』


ロジカ:「ちぃ、やっぱそれか!」

守矢:「年寄りの冷や水と言うが、流石にそこまで聞き分けは良くないか」

真白:「…………」

クラウ:「……やはり衝突は避けられんか」

ロボ子:「敵性個体確認。コンバットモード」


GM:老執事はRメモリと融合し、見るものに恐怖を抱かせる、おどろおどろしい姿をした怪人へと変貌する。そして。


テラー(GM):「それでは、失礼いたします」


GM:怪人はここでEロイス『衝動侵蝕:恐怖』を宣言。即座に衝動判定が発生します。


ロジカ:な、何ぃ!?

ロボ子:Eロイスの力まで誘発するのか……。


GM:さらにこの衝動判定に失敗した方には、Eロイス『衝動侵蝕』の効果で選択された感情、すなわち恐怖の衝動が発生します。

 恐怖の衝動に支配された方はパニック状態に陥り、最も近くにいる人である自身のバディに《コンセントレイト》を組み合わせたコンボ攻撃を行なっていただきます。

 ちなみにフィリップに関しては、処理がややこしくなるので自動成功の扱いとしますね。


守矢:んなこったろうと思ったい!

真白:うわぁ……。

クラウ:なるほど……厄介だ。


GM:そして全員が衝動判定に失敗した場合、シーンを改めて再び衝動判定が発生します。それでは判定を行なっていきましょう。




◆衝動判定

 <意志> 9




テラー(GM):「さあ踊れ、招かれざる客人たちよ! フハハハ、ハーッハッハッハッハ!!!」

 高笑いと共に、テラーは恐怖の波動を放出する!

ロジカ:む、むむ……やってやる!

 衝動判定! (ころころ)達成値9だ!

守矢:同じく判定を。(ころころ)達成値11です。

真白:(ころころ)達成値17です!

クラウ:(ころころ)達成値22である。

ロボ子:行くぞー。(ころころ)達成値8……!?

GM&守矢:あっ……。

ロジカ:ロボト、フィリップを使え!

ロボ子:ありがとうぅぅぅ! 《妖精の手》を申請するよ。

フィリップ(GM):NPCアシスト《妖精の手》を宣言。

「ロボ子さん、気を確かに!」

 極小規模のワーディングを展開し、テラーの恐怖を押し返す。

ロボ子:これで成功だね。ありがとう助かった。


GM:ちぇー、全員成功かぁ……あ、衝動判定による侵蝕率の上昇もお忘れなく(にっこり)


PC一同:げっ! そうだった!


 そうしてPC一同は侵蝕率上昇のダイスを振り――。


ロジカ:6点上昇、97%!

守矢:11点上昇、89%!

真白:12点上昇、89%!

クラウ:6点上昇、93%!

ロボ子:11点上昇、96%!


 恐怖の波動に晒されながら、それでもヒーローたちの眼差しは強く、心は折れていなかった。


ロジカ:「ふん、それがどうした。怖くなんかないぞ。いや本当はちょびっと怖かったがな!

 けどお前のような奴を野放しにしてF都の皆が悲しむ事の方が、私にはよっぽど怖いんだ!」

フィリップ(GM):「ああロジカ。街を守る事こそ僕らの使命。こんな所で止まっていられない」

守矢:「恐怖で支配しようなどとは片腹痛いヨ。我々は覚悟を決めてここにいるのだから」

真白:一瞬、恐怖に支配されそうになるけど、手にしている銃――守矢さんと幸也の存在が勇気をくれる。

「その程度では、負けない!」

クラウ:「無駄だ、そのような惑わしは効かぬよ。ロボ子、大丈夫だ、余がついている故な」

 そう言って、隣で恐怖に負けそうになっているロボ子の手を握る。

ロボ子:「ッ……そうだ、僕は独りじゃない。そんなの怖くないぞ!」


 そう言って前を睨みつけるロボ子を見届けた後、クラウはテラーへと近づいていく。


クラウ:「悪いが我らは先を急ぐ。しばらく眠っていてもらうぞ」 峰打ち!

テラー(GM):「ぐっ! テラーの恐怖に打ち勝つとは……お見事」

GM:テラーは戦闘不能&Rメモリ破壊です。おめでとうございます。


真白:「フタフタマルフタ、敵対勢力として身柄を拘束します」

ロジカ:「しかし手慣れているな」

クラウ:「プロだからな。このような手合いも初めてではない」

ロボ子:(何故か自慢げなロボ子)

ロジカ:「流石はUGNと警察といったところか」

クラウ:「まぁ、昔は今よりも激しかったがな。焼き尽くしたことも一度や二度ではない。慣れねばならぬ事もある」

守矢:「ともあれ、手際が良いのは助かるヨ。先へ急ごう」

ロジカ:「ああ、こんなものを人口密集地で使われたら大惨事だ。世に出回る前に潰さなければな」

フィリップ(GM):「恐ろしい能力でしたね……先に進みましょう」


 ヒーローたちは襲い来る恐怖を克服し、次のフロアへと向かうのであった――。

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