第4話:メインプレイ:オープニング1

GM:それでは早速、オープニングシーンから。全員登場でお願いします。


ロジカ:シーンイン! (ころころ)10点上昇、51%!

守矢:シーンイン! (ころころ)5点上昇、37%!

真白:シーンイン! (ころころ)6点上昇、43%!

クラウ:シーンイン! (ころころ)7点上昇、45%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)3点上昇、46%!


GM:ロジカがホットですね……。

 さて、黒崎幸也の供述によりRメモリの製造拠点が明らかになった。ヒーロー側はこれを受け、敵方への一転攻勢に出る事を決定。

 PCたちとフィリップはF都警察署の会議室に集められ、目暮警部が主導となってブリーフィングの真っ最中です。


目暮警部(GM):「いよいよ作戦決行も間近に迫ってきたわけですが、前回の戦いの傷は癒えましたかな?」

ロジカ:「うむ。気遣い無用だ」 脚組み腕組み

クラウ:「万事問題ない。ヒーローだからな。そこは怠らぬよ」

ロボ子:「当然です。僕は高性能なので」 ドヤヤッ

守矢:「万全と言いたいところですが、持病の癪がネ。歳は取りたくないものですヨ」

真白:「こちらは問題ありません。年齢は、仕方がないものですからね……お大事になさってください、守矢さん」

目暮警部(GM):「うん、結構。では改めて作戦の概略を説明しましょう」


GM:目暮警部の説明を簡単にまとめたものを公開しますね。




◆情報『Rメモリ製造拠点の強襲作戦』

・作戦の軸となるのは、PCたちとフィリップの6名。

・敵拠点の周辺を警察・UGNの合同部隊で包囲した上で、上記の6名を上空から敵地に投入。

・敵拠点の屋上から順に、一気に施設を制圧する。




守矢:意外と大雑把な作戦だ。

GM:敵地の内情が不明ですからね。現場の判断で動いてね的なところが大きいです。


ロジカ:「ふむ、空挺降下か。モガディシュの二の舞にならんように気をつけんとな」

 ※詳しく知りたい方は『モガディシュの戦闘』で検索してほしい。

クラウ:「なるほど……一応確認するが、余の炎で蒸し焼きにしてはならぬのだな?」

目暮警部(GM):「ええ。現場には、Rメモリに関する資料もあるでしょうからな。証拠品の焼失は避けたいというのが上の判断です」

クラウ:「あいわかった。証拠品の取り扱いには細心の注意を払うとしよう。共同作戦だ、そちらの顔も立てねばな」

目暮警部(GM):「ありがとうございます。以上が強襲作戦の概要となります。作戦決行までの猶予は2日間。当日まで、出来る限りの準備を整えていただきたい」

ロジカ:「了解した。しかし、直接の突入部隊に加わって大丈夫かフィリップ?」

フィリップ(GM):「君の心配はもっともだ。しかし、Rメモリの秘密を前に僕だけ留守番というのも酷い話だろう? 大丈夫、戦闘時には後方から支援を飛ばすよ」


 好奇心を抑えきれないといった風のフィリップの返答を聞いて、ロジカは不敵に笑って見せる。


ロジカ:「わかった。お前がそう決めたなら、私が守ってやる」

フィリップ(GM):「ああ、頼りにしているよロジカ」

守矢:「やれやれ、老体に鞭打つような仕事はこれっきりで勘弁願いたいネ。これが終わったらデスクワークにでも移りたいものだヨ」

真白:「大丈夫です、私が守矢さんのサポートに回りますから」

守矢:「ふふ、頼もしいネ」

クラウ:「探偵・警察組は問題なさそうだな。こちらも準備は念入りに済ませるとしよう」

ロボ子:「そうだね。ギア・アップももっと改造しておかなくちゃ」

フィリップ(GM):「いよいよ事態が動き出したといったところだね。僕たちも可能な限りの備えをしよう、ロジカ。

 こんな事もあろうかと、ちょっとしたヘソクリも用意してある。期待していてくれたまえ」

ロジカ:「それってイタリア的ヘソクリ?」


クラウ:イタリア的ヘソクリって何だ……。

ロボ子:さあ……。


フィリップ(GM):「開けてびっくりのお楽しみさ。きっと役に立つよ」

ロジカ:「ふっ……では期待して待つとしようか」


 そうして意気込みを語り合うPCたちを前に、目暮警部が再び口を開く。


目暮警部(GM):「心構えは万全のようですな。何としても、ここでRメモリ流通に打撃を与えたい。皆さんの健闘に期待します。それでは、解散!」

ロジカ:「ふっ……」

 カッコつけながら退室――と見せかけてUターン!


一同:!?


ロジカ:居並ぶ警官の一人に目をつけ、こう言うのさ。

「お、そこのキミ。この前はエスプレッソ淹れてくれてありがとうな」


クラウ:いい子か!? いやうん、根はいい子なんだよな……。

GM:そ、そうですね……(腹を抱えてプルプルしつつ)


若い警官(GM):「は、はい! 恐縮です!」


 ロジカにお礼を言われた若い警官は、かしこまって敬礼を返す。その両目には、名うてのヒーローであるロジカへの憧憬にも近い感情が浮かんでいるようであった。

 その視線を受けて、ロジカは満足そうに頷くと――。


ロジカ:「以上だ! さらば! ふははははは! はっはっは!」

 嵐のように去っていく。シーンから退場だ。

フィリップ(GM):「はっはっはっはー」

 フィリップもそれに続いて退場しましょう。


守矢:フィリップだいぶ毒されてきてるな……。

真白:フィリップくん、やっぱりロジカちゃんの事大好きなんじゃ……?


クラウ:「……Rメモリは人を腐らせてしまう。余の一件がその例だ。これ以上の悪事は看過できん。今まで通り力を尽くす事を誓おう」

 退出していく探偵バディを見送りつつ、残った皆に告げる。

ロボ子:「うん。人類を守るためにも、こんなところでつまづいていられない。今回もよろしくね、皆」

守矢:「おじさんはいつも通り、お巡りさんとしての職務を全うするだけだヨ」

真白:「はい。それに私怨もあります。Rメモリは絶対に止めなくてはなりません。

 私たちも支度をしましょう、守矢さん」

守矢:「わかったよ真白くん。コーヒーでも飲みながらプランを練ろうじゃないか」

真白:「はい! それじゃ、いつものように私がコーヒーを淹れますね」


 解散していくヒーローたち。F都の平和を守るため、彼らは敵地の只中へと飛び込むのだ。

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