第2話:メインプレイ:ミドル6-2

“インテリジェンス”(GM):「……こうなるだろうと予測して、個人的なツテを使って増援に声をかけておいた。そろそろ到着する頃だろう」


GM:というわけで、増援のクラウは登場をお願いします。


クラウ:シーンイン! (ころころ)7点上昇、56%!

 おめーか。タレコミ野郎は!


クラウ:「……“アエストゥス”、現着した。すまぬが状況を教えてはもらえぬだろうか」

 扉をノックして現れましょう。

ロボ子:「!?」

ロジカ:「ふむ――頃合いだと思っていたよ」


GM:ちなみに涼真も一緒に登場しますが、空気を読んで軽く自己紹介だけしたら後ろの方で大人しくしていますね。


目暮警部(GM):「おお、増援というのはクラウさんのことでしたか。彼女なら実力も折り紙付きだ。頼もしいですな」

守矢:「真紅の英雄ヒーローのご登場かネ。これで前回の事件のメンバー勢ぞろいというわけだ」

真白:「ええ。彼女なら信用できますね」

ロジカ:(同じ面子だとハラハラするから怖いんだけどな……!)

ロボ子(GM):「クラウ! 良かった君だったんだぁ……!」

 駆け寄って一安心。

クラウ:「おぉ、ロボ子! 久しいな。息災であったか?」

 にっこりと久しぶりの笑みを浮かべる。


GM:ほーれほれー、クラウニウムの補充だぞー(笑)

ロボ子:尻尾があればブンブン振っていたことでしょう!


クラウ:「む? そちらは知らぬ顔だな。お主、名は何と申す」 “インテリジェンス”へ向けて。

“インテリジェンス”(GM):「“インテリジェンス”知念真教。“アエストゥス”の代理としてROBOT-5と組んでいる」

クラウ:「なるほどな。それは、ロボ子が世話になっている」 軽く頭を下げよう。

ロボ子:「クラウニウムが足りなくてずっとハンバーガーもぐもぐしてたよぉ」

ロジカ:「世話になっている、か……ふん」

“インテリジェンス”(GM):「いや……中々どうして、できるロボットだよ、彼女は」

 皮肉を込めて。

クラウ:「すまぬなロボ子。仕事が終わったらゆっくり食事でも――むっ」


 ぼそりと呟かれた“インテリジェンス”の発言を、クラウは聞き逃さなかった。彼女は目を尖らせ、再び“インテリジェンス”へと顔を向ける。


クラウ:「一つ訂正させていただこう。ロボ子はヒーローである、関わり方には気をつけよ。無礼は許さん」

“インテリジェンス”(GM):「……そうか。覚えておこう」

ロジカ:(あ、あれ。なんか思ったより険悪な雰囲気だな……何が起こってるんだ?)

クラウ:「あとはそうだ、タレコミはほどほどにな。さて、氷の怪人であったな。

 余が来たからには戦力になるぞ、皆の者!」

ロジカ:「ああ。当てにさせてもらおう」

フィリップ(GM):「ふふ、頼もしいね」

ロボ子:「クラウがいれば百人力だよ、一緒に頑張ろ」 尻尾ブンブン。

守矢:「一気に華やぐネ。流石ヒーローの器だ」

真白:「そうですね。ああ在りたいものです」

目暮警部(GM):「よし、これで戦力的には充分なものが揃った。戦闘になる可能性もある。各員、準備を整えて臨んでくれたまえ。では、一時解散!」

ロジカ:「ふっ……」 意味もなく笑っておく!


 クラウの参入も相まって、盛り上がる面々。その輪から少し離れ、クラウはわずかに顔を曇らせる。


クラウ:「……ヒーローの器、か」 ボソッと呟く。


守矢:あれこれ地雷踏んだか?

クラウ:ふふふ。


 この後、PC一同は購入判定に挑戦することに。

 ロジカ……「UGNボディアーマー」に調達するもあえなく惨敗。

 守矢……「ホローポイント弾」を危なげなく購入。

 真白……「アンチヴィランネット」に挑戦するもまさかのファンブル発生!

 ロボ子……「UGNボディアーマー」に挑戦し見事に購入成功&即装備。

 クラウ……「UGNボディアーマー」に挑戦、出目3を叩き出し余裕の失敗。流石の出目芸人である。


GM:さて、購入判定も終わったところで――。

ロジカ:あ、ちょっとやりたい演出が。

GM:おお、構いませんよ。どうぞ。


ロジカ:では、堂々とUGNに装備を要請して却下され、仕方なく出立しようとした時――例のイケメン(涼真)が目に入る。

「……貴様が、今のクラウのパートナーだったな?」

涼真(GM):「ええ。改めまして、よろしくお願いします」

ロジカ:「そうか――なるほど、な」

 彼の目を見やり、意味深に笑むロジカの脳裏には、あるロジックが浮かんでいる。


クラウ:あぁ、流石のムーブだ(笑)

真白:ロジック……まさか(笑)


 そう。ロジカの脳裏には、電車の中で読んできた『イタリアの中心で愛を叫ぶ』とかそんな感じの方程式が組み上がっているのである!


ロジカ:「ああ、よろしく」

 そうして出立する直前、顔だけ振り返って冬堂に告げる。

「――今は、泳がせておいてやる」

 それだけ言って、ロジカは去るのだった。


真白:凄い格好いいムーブに見えてくる不思議!

ロボ子:外面だけ見ると凄くいいのになぁ……(笑)


 ロジカの言葉を訳すると「これはいわゆる身分違いの恋というやつか!? どういう顛末になるんだ!? 先が気になるぞー!」という意味になる。参考までに。

 そんなロジカの脳内を、涼真が知るはずもなく――。


涼真(GM):「……まさか、ね」

 一瞬だけ眉間にシワを寄せて、皆の後に続きましょう。


GM:ではシーンを終了しましょう。濃いシーンでしたね。

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