第32話 生き残りやすい賞 実例 出版社の大小は関係ない
個別の賞の話になると、差し障りがあるのでしにくいんですよね。
でも、そこが一番気になりますよね。これを書くとどっかからクレームきそうなので、あとで消すかもしれません
・レーベルによって大きく違う生存率 大手出版社でも生存率の低いところはある
ラノベについてはすでに何人かの人が数字をまとめていますので、そちらを参照するとよいでしょう。
ラノベ作家の生存率は四割以上!? ラノベ新人賞受賞作家の生存率とその共通項について調べてみた!【前編】
http://toichiwriter.blog.fc2.com/blog-entry-69.html
ちょっと古いデータですが、「このライトノベルがすごい!文庫」「KAエスマ文庫」「ガガガ文庫」「一迅社文庫」の生存率が低いのが気になります。上位が50%を超えているのに対して、30%を切っています。同じ角川グループでもスニーカー文庫が28%なのに対して電撃は59%とレーベルの違いも大きいです。
・一般文芸でも出版社(編集部)によって大きく違う 大手だから生き残れるわけではない
一般文芸でも過去3年くらいの受賞者について下記を確認すれば生き残りやすいかどうかわかります。
・受賞後、毎年コンスタントに数冊出版している
・デビュー後しばらく(3冊刊行くらいまで?)デビューした出版社から毎年1冊以上出版している
ちなみに私のデビューした「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」は講談社、光文社、原書房が順繰りに幹事会社となってその年の受賞作を出版します。デビュー後3作は幹事会社から出版することがしきたりのようになっていたようです(過去形)。しかし過去の実績から言うと、講談社(デビュー6名)と光文社(デビュー6名)が幹事の時の受賞者で3冊目を出せた人は講談社、光文社ともに1名のみです。これに対して原書房(デビュー7名)は4名です。
*デビュー人数は2016年までの数字です。そうでないと3作出版できないので。
デビュー作の出版社で3作を刊行できた比率 講談社16.7%、光文社16.7%、原書房57%。3倍以上の開きがあります。
出版社(編集部というべきか)による違いは明らかです。このことは受賞者の間では有名なんですが、応募の段階では気がついていない人ばかりです。受賞した後に過去の受賞者から教えてもらうわけです。できれば先に知っておきたいですよね。
ちなみに作品を厳しく吟味しているからではないと思います。なぜなら原書房の4名のうち3名は他社からも何作も出版していいるからです。これに対して講談社の1名は他社からの刊行はありません。光文社の1名は他社からの刊行がありますが、点数は多くありません。
・自分の狙う分野で生き残りやすい賞をチェックしよう
あらゆる賞を網羅して統計をとってもよいのですが、そこまで情熱がないのでやめておきます。
でも本当にデビューし、その後も書き続けたいなら、生き残れる賞はどれかを真剣に考えるべきです。
・出版社の名前やレーベルに惑わされてはいけない
繰り返しになりますが、有名な出版社、レーベルだからきっと大丈夫と思ってはいけません。デビューしてから、後悔しないように事前に調べておきましょう。
・関心を持った方のコメントをお待ちしております。
・こういう情報を知りたいというリクエストも受け付けます。
・邪道とか、チートっぽいとかは重々承知しているので、特にコメントいただかなくて結構です。
・バッシングされたらすぐに消して止めます。あたたかいコメントのみ期待します。
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