第90話 Dimension Migration Gathering

Lail「これより会議を行う


どうだ、特別転生者の様子は」


Kail「はい


滞りなく進んでると思われます」


Lail「よし」


Kail「時空移動してからそろそろ1年半が


経過しますが


二人が再開するのはいつ頃に


なるのでしょうか」


Lail「まずはそれぞれの陰陽の割合を


設定し直すことにする」





Kail「それがありましたね


そのことは転生者には


知らせるのでしょうか」


Lail「いや、知らせることはしない


こちらでタイミングを見計らって


設定をし直す」


Kail「分かりました」





Lail「男性側の陰の割合が2割


陽の割合が8割


女性側が陰の割合が8割、陽の割合が2割に


設定をし直す


ただし一組例外がある


以前も話をしたが、Seia Miku ペアだ


Miku は陽の割合が3、陰の割合が7


に対し


Seia は陽の割合が6、陰の割合が4だった


今回の設定は


Mikuが陽の割合が4、陰の割合が6に対し


Seiaが陽の割合が7、陰の割合が3に


設定をする


他のペアとは異なりMikuがどちらも


陰の割合が強く、陽に転換することになる


Mikuは女性でありながら男性性が強く


Seiaは男性でありながら女性性が強い


設定をし直した後、ベストなタイミングで


再開を果たすことになる」





Rei「再会すればお互いに自然と


思い出すということでしょうか」


Lail「男性側がペアの女性を見つける


これは陰の割合を大幅に転換している


男性はマイナスのエネルギーを


受けにくくなっており


本来の状態


つまり感性が研ぎ澄まされている状態となり


本能が働く状態になっているためだ


一方女性は陰の割合が大きく


マイナスのエネルギーを受けやすい状態


本来の感覚が鈍った状態となっているため


気づきにくくなっている


そこからは男性が女性の近くで


行動をすることで


男性から放たれるエネルギーで


女性を守ることにより


闇のエネルギーを寄せつけにくく


闇に見つかりにくい状態となる


その間に一気に


女性の陰の部分を陽に転換し


最終的に闇の割合が3パーセントを


切ったところで


Haruが製作した装置を使用して


地球の下側を占めている


闇の世界を切り離すことを行う


ここまでスムーズに行くとは限らない


闇側にも作戦はあるはずだ


途中で何かを仕掛けてくる可能性も


大いにある


随時対応していく予定だ


ここからが非常に重要となる


気を抜くことのないように


各自異変があった場合は速やかに


報告するように


何か質問がある者は?」





Haru「今の段階では特に」


Lail「そうか


現段階での闇の割合は何パーセントだ?」


カチャカチャ


「12パーセントです」


Lail「21パーセントだったのが


12パーセントにまで減っている


順調ということだ


だが、ここまで数字が下がった今


闇側にも異変が生じていて


我々の動きに気付いているはずだ」


Kail「といいますと?」





Lail「光には光の根源、つまり


司令センターがあるように


闇には闇の根源、Dark Worldが存在する


そこですべての闇を支配し


コントロールを行なっている


つまり核となっているDark Worldを


追い詰めてしまえば


末端、つまり3次元の地球にいる


もしくはある、闇となっているものも


消滅する」


Kail「つまりは連動している


ということなんですね」





Rei「いる、あるというのは.....」


Lail「いつも言っているが


闇はさまざまな形で現れる


例えば人間として姿を現す場合もあれば


意識体として人の心に入り込む場合もある」


Rei「そうでした


闇側に起きている異変とは


どういったものでしょうか」


Lail「闇の割合が100パーセントであれば


彼らにとって居心地のいい状態


呼吸もしやすく、頭もよく働き


肉体として存在ができる状態となるが


12パーセントとなった今は


彼らにとって居心地の悪い状態


つまり、呼吸がしづらく頭も働きにくく


肉体としては不完全な状態と


なっているはずだ


そのことから自分たちが今


押され気味だということを理解し


場合によっては強硬手段に出ることも


考えられる


この先の行動は読むことができない


突然何かを仕掛けてくるかもしれん」


Kail「なるほど」


Lail「各自を気を抜くことのないように


以上だ」


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