第17話 3次元.....
表があれば、裏がある
光があれば、闇が.....ある
光が存続を願うように
闇もまた.....存続を願う
貴宝寺の3.5次元世界の下に
広がっている世界
3次元世界の表側の世界が地球ならば
裏の世界は闇の世界である
彼らはかつては地球に姿を現すことは
不可能だった
その手段がなかった
闇は下の世界から上がってきた
つまり、もともとは2次元世界で
存在していた
2次元世界の闇と3次元世界の地球
次元が異なるため
関わることはなかった
だが、ある日気づいてしまった
3次元に地球というほしがあることを
地球のあまりの美しさに
彼らは驚いた
こんなにも美しい世界があるのかと
闇の世界は色などないのだから
すべてが黒なのだから
そこで彼らは次元を上げようと試みた
本来次元を上げることは
とても困難なことである
上げるということはステージを
そこにいる者たちのレベル自体を
上げていかなければいけないのだから
2次元世界は闇すらも息苦しさを
覚えるような世界だった
この世界では植物も育たなければ
微生物も存在しない
どうやって次元を上げるか
3次元との違いは、1次元
このたった1次元を上げることが
とても困難だった
そんな中、またあることに気づく
2.5次元世界が存在することを
次元を0.5上げることは
それほど困難ではなかった
2.5次元世界は
闇という物体として存在ができる世界
2次元世界が闇という意識体の世界で
あったのに対し
2.5次元はそれを形として現す
形として存在することのできる世界
彼らはとうとう形として物体として
存在することができるようになった
身体中に真っ暗な闇を背負い
その姿は人間ではなく
なんと表現したらいいのだろうか
手や足のようなものの周りに
黒いドロドロとした闇を背負った姿
しばらく2.5次元世界に留まることにした
どうやって3次元世界にまで
登りつめるか日々試行錯誤だった
そんな時彼らに
願ってもみないチャンスが降ってきた
時は1200年
特別missionが行われたこの年
特別転生者として参加していたRuiが
3.5次元世界の存在に気がつき
貴宝寺の石碑とつないでしまった
だが、一つ彼はミスをした
誤って彼は2.5次元世界に存在する彼らを
一緒に3次元世界にまで引き上げてしまった
彼らの中でRuiは救世主
その年のmissionは闇の勢力が弱まり
転生者も闇による誘惑が少なく
無事にmissionを終えることができた
1000年に1回特別missionが行われるように
闇による妨害もまた、1000年に1回のみ
彼らも3次元世界を脅かすため
この1000年という時を
今か今かと待ちわびている
本来の目的があるため
特別missionの時に
特別転生者に対して
その力を発揮しなければ
意味がないのだから
詳しくはまた話をすすめていく中で
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