第18話 1100 years ago
時は、2200年
ウィーン
(扉が開く音)
ガチャンガチャン
(機械の音)
カチャカチャ
カチャカチャ
「これがリストです」
「全部で何名だ?」
「20名です」
「この情報は確かなのか?」
「はい、ご安心ください」
「彼らは特別だ
エネルギーが強い分
それだけ引き寄せる力も強い
今回は三人でmissionを行う者が
二組もいるのか、なんとも珍しい
何か特別な理由でもあるのか」
「かもしれません」
「Rito Rei Haru、Reila Rena Hiro
三人とは面白い」
「面白い?ですか?」
「本来二人で行うはずのmissionを
三人で行っている
三人は二人とは違って
バランスの取りづらいものだ」
「なるほど」
「我々の存続がかかっている
それぞれの転生先の細かい状況が
分かるものはあるか?」
「はい、調査済です」
「この情報は確かか?」
「はい、確かです
わざわざ現地まで行って確認しましたから」
「誰にも正体はバレていないな?」
「ご安心ください
人間の姿になって、調査しましたから」
「Ruiが貴宝寺とつないでくれたお陰で
3次元の地球とのつながりができた
彼だけは認める
あちら側にいることが惜しいぐらいだ
で、地球はどうだった?」
「呼吸がしやすくて、天国でしたよ」
「そうか、そうだろうな
今我々は押されているが
ここから巻き返しだ」
「はい」
「この情報をもとに計画を立てていく」
「なるほど」
「彼らは例年通り10才から
転生を開始している
ちょうど小学校を卒業して中学に上がる頃だ
一番いい時期だ
さぁ、苦労をしてもらうとするか」
「どのように彼らに侵入しますか?」
「この時期は一番多感な時期だ
感情を揺さぶっていく」
「時間だ」
アナウンスが流れる
特別転生者Ritoの感情に侵入します
宜しいですか?
「そうだ、まずはRitoからだ」
three
two
one
Invitation(侵入)
success
mission compleate
「Ritoにはどんな揺さぶりを?」
「Ritoか?
ちょうど小学生の時の恩師と
別れたところだ
心にポッカリと穴が空いている
侵入するには絶好のチャンスだ
不良仲間がそのうちRitoの前に現れる
一気に堕ちていっていってもらおう」
Welcome to the darkness of the world
「次は、Rei」
アナウンスが流れる
特別転生者Reiの感情に侵入します
宜しいですか?
「そうだ、次はReiだ」
three
two
one
Invitation
success
mission compleate
「Reiにはどんな揺さぶりを?」
「Reiの前にもうすぐ彼女を批判する
つまり、いじめっ子が現れる
彼女の心の光を消す
心に影を落としていく」
Welcome to the darkness of the world
アナウンスが流れる
特別転生者Haruの現実世界を破壊します
宜しいですか?
「そうだ」
three
two
one
Invitation
success
mission compleate
「現実を破壊?」
「そうだ、Haruは
今回の特別転生者の中でもずば抜けて
頭脳の数値が高い
力を発揮させるわけにはいかない
なんとしても阻止する
Haruは東京に出たがっている
東京にでも出たら
さまざまな情報を得ることになる
無理やりにでも阻止する必要がある
両親が間もなく離婚する
嫌でも青森に残ることになるだろう」
Welcome to the darkness of the world
アナウンスが流れる
特別転生者Reilaの現実を破壊します
宜しいですか?
「そうだ、次はReilaだ」
three
two
one
Invitation
success
mission compleate
「Reilaにはどんな仕掛けを?」
「Reilaか?
彼女はずっとバレーをしてきた
才能にも恵まれている
もうすぐ彼女は焦りから無理をして
足を故障する
二度と激しい運動はできないだろう」
Welcome to the darkness of the world
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