第2話 5次元銀河司令センターHaru

俺の名前は、Haru


前回の特別missionから1100年後の今日


銀河司令センターの一員として


今回の特別missionの会議


略してDMGに参加する予定だ





あの後Reiと京都の貴宝寺に残り


3.5次元世界を封印することに成功した


最後は普通転生者として一生を終えた





あっ、もうすぐ会議がはじまる





今回の会議を終え、分かったこと


今現在の3次元地球の闇は25パーセント


おそらく15パーセントぐらいから


闇は猛烈に抵抗をするだろう





彼らからしたら3次元地球でしか


生きることができないのだから


その居場所がなくなろうとしている今  


黙っているはずがない


問題はどんな抵抗を見せてくるかだ





それから今回特別転生者Ritoの


見守りを自ら志願した


彼は前回のmissionのあと


記憶を失っているから俺のことを


認識していないが


彼はある意味俺の片割れでもあった





陰が俺


陽がRei


中庸がRitoだった


彼は中立の立場でありサポート役だった


彼がどれだけReiと一緒になることを


望んでいたかも知っている





RitoはReiに気持ちを伝えるために


貴宝寺の石碑に通っていた


その様子を俺はずっと監視カメラから


見ていた


俺は望み通りReiと一緒にはなったが


その瞬間にRitoはReiとは一緒にはなれない


ということが分かった





彼が命を絶とうとした瞬間に


同じく中庸だったReilaが


Ritoの前に現れた


彼女も石碑に通っていた


彼女はおそらくRitoを自分と重ね合わせ


そのことを伝えたくて通っていたのだろう





そんな二人が今回はペアで


特別missionに参加することが決まった


サポートをせずにいられなかった





それからB5B6B7エリアの


バーチャル地球の開発にも携わった


無事今回のmissionに間に合って良かった


完成度はなかなかだと思う


なぜこんなものを作る必要があったのか


その詳細についてはまだ聞かされていない





実はこの司令センターの幹部として


Lail Kaizaとともに管理部門にという誘いを


受けていたが


それだとRitoの見守りができない


以前の俺からしたら


司令センターの幹部になることが


目標だったから


真っ先に幹部になることを


選んでいただろう

 

でも今はそれよりももっと大切なものが


あるのかもしれないなんて思う





そろそろ転生者のもとに向かうか


今回は特別転生者1人と


普通転生者10名の計11名だ


はじめてなのに少し多すぎやしないか





明日から転生者の頭脳・精神・特殊能力の


検査が行われる


その結果をもとに普通転生者には


今回学ぶべき課題を伝えて


それに見合った両親を探し


大体の人生設計を決める


あくまでも予定だが





決めはするが、転生前に記憶をリセット


してしまうから


忘れたまま下の世界に降りていくことになる


それでは決めた意味がないと


思うかもしれないが、そんなことはない


記憶は忘れていても魂は覚えている


人間は直感が働く





選択肢はあるけれどなんとなく


こっちがいいかもしれないとか


これがしたい、これを選択したい


転生前に決めてきたストーリーに


仕上げるために無意識に


その方向に向かうよう人は日々


選択を繰り返している





よし、転生者の準備をするか






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